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2011年8月13日 (土)

我々は数時間のはらはらどきどきするものを商品として売っている

大沢在昌氏の電子書籍論》私はエンターテインメントの作家ですから、自分が芸術をやっている、文学をやっているとはこれっぽっちも思いません。私がやっていることは、本を読んで2時間~3時間、ああ面白かったと、時間が一瞬で過ぎた~そう思ってくれるような娯楽作品をつくることです。それを願って書いています。
 それは商品以外のなにものでもない。我々は数時間のはらはらどきどきするものを商品として売っているのです。そのはらはらどきどきがおおきければ大きいほど、お客はこの値段で得したなと思うわけです。
 でも、ブックオフオフでそれをさらに得したなとは思って欲しくないのです。

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