文芸誌新人賞、雑誌を読まずに応募
060519ME【〈編集余話〉唐木厚「群像」編集長/越境する才能求め】《米本浩二》
1964年生まれ。書籍編集者を経て05年から現職。文芸誌には独特の枠組みがあって、それが敷居の高さになる反面、有意義な部分でもあるという。若手の作家同志の交流が少ない。同じ頃デビューし、同じような悩みを抱える人たちが集まる場があってもいいのではないか、と新人作家と交流する。新人賞に1800人もの応募がある。「群像」を読まないで出してくる人もいる。書きたい人はもっと読むべき。ブログで小説的なものを書く人が増えたが、それはブログという媒体に合った文体と内容になる、などと語る。「文芸研究月報」2006年6月号(通巻66号)
この記事は頭に記出が記号化してあり、「2006年5月19日毎日新聞夕刊」の米本記者の記事とわかる。縮刷版で全文が確かめられる。
発行をしているうちに、この仕組みを知らない人からも購読希望者が増えた。そこで、店で販売できないか、あちこちアプローチしたが、どこも否定的であった。著作権の問題である。今年になくなった文芸評論家の浜賀知彦さんは生前に、研究用の引用として認められるのではないか、とは言っていた。それでも、ではもっと詳しくしたらどうか、など課題は残る。購読会員が増えると、80円の切手代は増える。対応しきれない。現在はツイッターが存在するので、ツイッター情報16文字以内なら著作権は問題にならないかも知れない。アクセスアップの導入に活用できるかもしれない。
| 固定リンク
コメント