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2011年7月15日 (金)

著者メッセージ: 村山斉さん『宇宙は本当にひとつなのか』

 宇宙はわかってくればわかってくるほど、さらに大きな謎が出てきます。この本ではまず、あまりにも大きい宇宙の大きさを少しでも実感できるように、地球から少しずつ離れ、太陽系、銀河、銀河団、と大きなものを見ていきます。そこでまず出会うのが暗黒物質。これがなくては星も銀河も私たちも生まれなかったのです。さらに遠くへ、つまり過去へと遡っていくと、宇宙の膨張を加速して引き裂いている暗黒エネルギーに。これが宇宙の運命を決めています。
 この暗黒物質を説明するために真剣に議論されている異次元、そして暗黒エネルギーを説明するための多元宇宙。宇宙には目に見える3次元の空間だけでなくさらに異次元の空間があり、しかも宇宙そのものがとてつもない数、試行錯誤でできたのかもしれないというのです。
  宇宙をわかりたいと飽くなき挑戦を続ける研究者たちの最新の考え方をご紹介します。
                            (村山 斉)
 講談社『BOOK倶楽部メール』 2011年7月15日号  
★ブルーバックス『宇宙は本当にひとつなのか』は7月20日発売。

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