著者メッセージ: 渡辺容子さん『エグゼクティブ・プロテクション』
「あ、もしもし、スルガ警備保障ですか? 私、作家の渡辺容子と申します。 ……いえ、別に命を狙われているとか、爆弾が届いたとか、そこまでの危機 に直面しているってわけじゃないんですけど、八木さんに身辺警護をしても らいたいと思ってお電話しました、ハイ」
勢いで打ち明けちゃいますと、作品の完成直後は、こんな電話を掛け、「八木」に身辺警護を依頼したい、と思わず本気で考えていたほどです。 そのくらい、「エグゼクティブ・プロテクション」は思い入れのある作品で
あり、主人公の八木への愛着もひとしおです。
八木は民間の警備会社に所属する警護員ですので、警視庁SPとは違い、拳銃は携行していません。そのかわり、民間ならではの「サービス」を武器に、依頼人を危険から守り抜こうとします。
「あ、スルガ警備保障ですか? 八木さんに警護をお願いしたいんですけど」と、読後、電話を掛けたくなることを除けば、最後の1ページまでお楽しみ いただけるものと自負しております。 どうか皆様、八木の活躍を応援してくださいませ☆<渡辺容子>(講談社『BOOK倶楽部メール』 2011年6月15日号)
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