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2011年4月14日 (木)

詩の紹介「のんばめる」作者・たかつか与詩

「のんばめる」 たかつか与詩
おじいちゃんはカレー作りの名人/嫁に煽られて 得意になって/カレーづくりに専念する/おやじのカレーはいつも甘い/今日はおもいっきり辛口に/タバスコ一本ぶちこんだ/女房がきてちょっと味見/からっー/おれは夕刊読んでいた

夕方/帰宅した子供たち/今日のカレーは辛いぞ/子供は試食/むっ・・・・うっ・・・・/だまっておれの顔をみる/変な雰囲気/(勝手がちがうなっ)おれも一口/あまっ?/からっ?/奇妙な味/どろんとして/まるで 黄色い汁粉/のんばめて カレーは口のなか/おれは女房の顔を見た

あれっ/お砂糖一キロ入れといたのに/少ししか残っていない だれか使った/嫁の声

ああ/カレーに砂糖をぶちこむとは/いずこの国のならいぞやー

<詩誌「田園」146号(岩礁改題)により 平成23年3月三島市・岩礁の会>

紹介者・江素瑛(詩人回廊)
「おれ」が居て、「女房」が居て、「嫁」が居て、「子供」が居て、同じ屋根の下で営んでいる日常。昔風の「大家族」という暖かさと賑やかさ、微笑ましい。
甘いものはすぐエネルキ―に化ける、長く持たないが、パニックになったときにすぐにも対応できる、身体に好都合なエネルギ源です。
甘えものが好きな日本、大地震などで厳しい状況になっているのに、甘えた言いわけをする、黄色い汁粉を作る政府の奇妙な官吏。
「ああ/カレーに砂糖をぶちこむとは/いずこの国のならいぞやー」と作者が大発見したようです。
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