利権もないけど、官僚統率力もない菅総理大臣
菅総理は日本の官僚をコントロールできていないのは明らかだ。中国首脳との会談でメモを読んだと非難されたが、あんなの官僚が仕組んだイジメに決まってる。利権を持たないと官僚にも馬鹿にされるってわけだ。彼らにとって、利権をくれない総理なんて、通りすがりのただの人だ。どこに忠実に協力する理由があるのだ。
地震の前に、小沢民主党元代表の記者会見があった時に、外人記者が「菅さんは、日本の総理大臣でカネに縁がない総理になった。小沢さんとくらべたら、菅さんの方が、きれいなのは明らかですよ。菅総理に協力をしない、小沢さんは、それをどう思うのですか」と訊いていた。外国人記者はそうみているのかと、思った。
この原発事故でも新聞・テレビは電事連などから利権のおこぼれをもらっている関係者だ。菅総理さえいなければ利権にありつけると、懸命に理屈をつけて批判する評論家さん。はたして、そう思いどうりにいくのかどうか。
世の中、なんでも思惑通りにいけば、地震も原発事故もないのだが・・・。
そこで菅総理が津波災害地域に住居をおかない方針を打ち出したのは評価できる。地元の首長は、住民が納得しないといっているが、この緊急時に民主的な手法をとっているから、対応がおくれたのだ。緊急時は独裁者になれ、ゆとりがあれば民主主義者になれ、という行動セオリーもある。
もう、そこに地震と津波がこないと誰が決めたのか。テレビでみたが、母親を失った子どもが、父親が用事で災害の家に行くと言ったら「行っちゃだめ。津波がくる」と必死で止めていた。この上に父親を失うことは出来ないのだ。観ていて涙がこぼれ出た。組織人が官僚になると人間性が変わる。組織上は便利ではあるが、人間個人には冷酷でもある。《参照:官僚の行動様式ついての話題を書いていてしみじみ思う。「暮らしのノートPJ・ITO」 》
| 固定リンク
コメント