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2011年4月16日 (土)

3.11震災にまつわるメッセージ (アンケート書き込みより)

(講談社『BOOK倶楽部メール』 2011年4月15日号)
★宮城県石巻市在住です。私の祖父母は雄勝町に住んでいました。公民館にバスが鎮座していました。小学校の上にどなたかの家が乗っていま した。祖父母の家は丸ごと無くなっていました。泣きそうになりました。先日この地域の歴史書を眺めていたところ、明治時代にも、今回の地震と同規模の震災が起こっていました。歴史は繰り返してしまうのだなあ、とやっぱりすこしだけ泣きそうになりました。祖父母は今、幸い何の被害もなかった私の家にいます。割と元気です。これから先、とても大変でしょうけれども、みんなで力を合わせて生きていきたいと思います。(宮城県 E様 10代)
★高台の家にいた伯母とはとこは津波が襲ってきた際、必死で2階に逃げ、部屋にあった机に2人で上がり間一髪で飲まれずに済んだそうです。屋根もなく雪が降る中、たまたま濡れずにあった毛布に2人で包まり、机に掴まり励ましあって一夜を過ごしたと聞きました。それを母から聞いたとき本当に今回の津波の恐ろしさを知りました。早く復興するよう祈るばかりです。(? I様 30代)
★あんなに怖いと思った地震は初めて体験しました。家具が動いて、全ての引き出しが飛び出し、扉つきの収納はしっかり閉めてあったのに全て開き、中のものが飛び出しました。私は自宅で一番大きな棚をおさえました。ペンダントライトがブンブン振り回され、顔や頭にぶつかりました。ソファやベッドが動いたせいで、マットを敷いていても床が削れました。カーペットがうねるように動いて、不気味だった。大好きな花瓶を2個守りきれなかった。でも、私の恐怖なんてなんでもないレベルだったと知ったとき、どうしようもないくらい落ち込んだ。悲しいというよりも、絶望に近かった。その後も酷いニュースが続いて、耐えられなかった。そんな中で、盛り上げようと頑張っている人がいる。立ち直ろうとしている人がいる。応援している人がいて、それもたくさんいて、私も遅まきがなら
 立ち上がり、応援する人になった。問題は消えないけど、まだまだ怖いけど、頑張ってる人がいるから私も頑張れる。(栃木県 I様 30代)
★被災地です。職場は半壊状態ですが、家は住める状態で、津波を受けた沿岸地域の方々に比べたらライフラインが復旧しないことくらい全然マシで、そして沿岸地域の方々が立ち直ろうとしている姿や、色々な形で助けてくれようとしてくれる方々がメディアに取り上げられるたび、涙が出てきます。(宮城県 K様 40代)
★地震から3週間経つが、書店・図書館は一つも開いていない。建物が破損したところも多いが本が散乱して手がつけられないところも多いらしい。コンビニもあいていない所が多いが、開いていても雑誌はない。売り切れで、入荷もないから。(福島県 O様 40代)
★本はなくても生きていけるけれど、あると心が満たされて元気が出てきます。きっと生きる力になると祈っています。(東京都 U様 10代)
★震災時、岩手県内陸部におりました。沿岸の親戚を見舞った際に目にした、変わり果てた街の様子は言葉では言い表せません。今は絶望の中、本どころではないという方も多いでしょう。しかし本には、いずれ踏み出す未来への一歩を支えてくれる力があると信じています。(岩手県 S様 20代)
★本は絶対心のゆとりに繋がると思います。災害の時は文化的な支援は後回しになるので物納がベストだと思います。(大阪府 K様 30代)
★新刊プレゼントの本を被災地に、という試みに心から拍手いたします。言葉の力を信じる者の一人として、書物がかの地でなにがしかの助けになることを祈りたい思いでいっぱいです。こんな時こそ、人の心を保つ為に書物はなにがしかの役にたつのでは、と考えます。どうぞ、すばらしい書物を送り出してくださいますよう、講談社の皆様のご活躍をお祈りします。(千葉県 E様 40代)
★震災の直接的なショックが癒えて、緊張がゆるむこれから、精神的な支えが必要になるのだと思います。本を読むことで、すこしでも心に平安が戻りますように、お祈りしたいと思います。(埼玉県 Y様 50代)

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