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2011年3月31日 (木)

文芸月評(読売新聞3月29日・待田晋哉記者)

「人間の生真正面から」「内なる弱さも、激しさも」
《対象作品》宮沢章夫(54)「ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集」(新潮)/桐野夏生(59)「ポリティコン」(文芸春秋)/日和聡子(36)「新年」(すばる)/中瀬誠人(50)「サウナ・ニュー・ナカノシマ」(文学界)。震災支援関連活動=島田雅彦(50)売上金寄付「復興書店」開始。賛同者、高橋源一郎(60)、星野智幸(45)ほか。村上春樹朗読会「七番目の男」など。

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2011年3月29日 (火)

「文学フリマ」と、この会の最近の活動など (2)  

  「文学フリマ」の常連参加者の野田吉一さんは80歳になるはずで、今年も参加するとしたら最高齢の部類に入るであろう。フリマで簡素ではあるが、冊子本にした短編連作「幻魚水想記」シリーズを「世界一高い5円」という価格で販売、フリマの“名産品”として多くの読者を獲得した。作品は「文体に格調がある」と、好評である。
 昨年までは、品川駅ビルの休憩スペースで顔を合わせることがあった。人工透析をした帰りがけに、そこに寄ってひと休みするのであった。しかし、今年は、店舗改装でそのスペースがなくなり、会うことがなくなった。以前は文芸研究月報に会員として、寄稿してくれていた。
          ★             ★
【 俳句 「私の四季」    野田吉一 】
 近現代になると、死も即物的になる。言わば近代合理主義、科学主義の色合いを帯びてくる。その影がさす――もっとも、日本の中世にも「厭離穢土・欣求浄土」という来世観から、観想というのがあったそうだ。
「キュルトネーブルという小さな蝿が、死の間際に人体に付き纏う。(略)その事件=死は彼等の幼虫に対する食料の洪水をもたらそうとしている素晴らしい事件なのだ」
「メニヤンの説によると、一匹の青蝿の幼虫どもは(人間の死体の中で)、毎日目方が二百倍殖えてゆく」
 さまざまな虫、細菌が人間の死体を喰い尽くした末、「(最後に)この甲蟲が去った後では、もはや何も残らない。ただ、この甲蟲の清掃の後にもなほ、幾らか白骨に付着している滓のまた滓の窩奥にこびりついている小さな塊が残っているのは仕方がないが。」(「地獄」アンリ・バルビュス 小牧近江訳)

管の血を廻らす(人工透析)冬の陽の歩み

木枯らしの音して耳のなる夜かな

額ずけば朽ち葉の下の虫無限

「文芸研究月報」2006年1月号(通巻61号)より。
 

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2011年3月28日 (月)

菅総理大臣殿!!原発事故対応には別動隊を結成してください。

 菅総理大臣殿。東電は原発事故を封じ込める業務ができていません。事故の把握ができずに、ノイローゼ状態なのでしょう。事故の把握が出来ないのであれば、それに対応した処置が必要です。ノイローゼにはそれなりの論理がありますが、それはそれなりに任せて、対策別働隊を結成してください。
 まず、原発の海側の排出の周辺を仕切って排水の海への混入を最小限に抑える作業にかかってください。放射能の大海への流出止める意志を示してください。大手建設会社の技術を総動員してください。
 陸上では、作業員の安全範囲で周囲を高いコンクリート壁で遮断してください。イメージとしては、イスラエルの入殖民のためにパレスナ人と隔離したような規模の仕切りです。陸上においてこれ以上拡散させない意志を示してください。 こうして、放射能問題は上空への放散をいかに最小にするかの課題に絞るべきです。
 壊れてだめになった原子炉の構造を国民全員がなぜ知る必要があるのですか。構造や放射能濃度の説明はいいです。危険物の垂れ流しの影響範囲を最小に押さえ込むことが、今は、唯一の課題です。大火事に家庭用の消火器で火を消そうとするひとは確かにいます。しかし、それは度を失った人間の精神のなせるわざでしょう。お願いです。現在の対応は異常に小さな範囲にしがみついて、とても全体を見た危機管理のものには思えません。お願いです。大局的見地でこの事故をみて決断してください。

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本の渡り鳥システムと同人誌の持つ夢

 浅場ケイ子さんは、平成16年に「疎開児童が調べた『東南海地震被災の記録』-昭和19年12月7日―」を自費出版するまでをこう記している。

 「本の渡り鳥」(新風書房の福山社長の企画事業。福山氏は自費出版の指導を行いながら、そのなかの良書を選んで、会員に順繰りに本を回覧し感想文をそこにつけていくシステム)の集まりで、自分史を出す心得や皆さんの意欲を聞いて、これからの布石にしたいと心に誓いました。
 「東南海地震被災の記録」も、私にはとても自費出版の出費は不可能だとあきらめておりましたが、福山先生からコピーを製本する方法を教えて頂きました。
 しかし、地元の印刷所で製本をしましたが、大きな記入ミスを発見、このときすでに40冊ばかり発送しまっていて、真っ青になりました。
 福山先生に相談したところ、補遺も悪くはないが、内容が良いので、今度は新風書房で面倒をみましょうと言って下さいました。原稿を作り直し、大幅に手直しをして送りました。
 しかし、先方は編集のプロですから、それからが大変で、フロッピーを送り、ファックスと電話で先生が付きっ切りで2日かけて効果的な表現になるよう指導して下さいました。
 会社の内ばかりでなく社会人としての顔の広さもおありですから頭が下がりました。(以下略)

その後、地元新聞社や地震研究新聞などから取材があり、貴重な資料であると認められたとある。
            ☆
 自分の書いたものを誰かに読んで欲しいというだけであるなら、この「本の渡り鳥」システムで良いのである。読者の人数でいえば同人誌の方が読者は少ないであろう。ましてや感想が付くなどということは少ない。しかし、同人誌に書く人は、何故か読者の実数がどうあろうとも夢をもっていられる。それが同人誌の夢の受け皿の大きさの魅力なのだ。

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2011年3月27日 (日)

【エンターテインメント小説月評】「うた」に託した先人の思い

【エンターテインメント小説月評】「うた」に託した先人の思い
《対象作品》奥山景布子(きょうこ)『時平(しへい)の桜、菅公の梅』(中央公論新社)/葉室麟(はむろりん)『恋しぐれ』(文芸春秋)/馳星周(はせせいしゅう)『淡雪記(たんせつき)』(集英社)/西加奈子『円卓』(文芸春秋)。読売新聞3月25日(文化部 佐藤憲一) 【エンターテインメント小説月評】「うた」に託した先人の思い

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2011年3月26日 (土)

遠藤周作の未発表書簡を4月に公開=県立神奈川近代文学館

 県立神奈川近代文学館(横浜市)は、作家の遠藤周作(1923~96年)が、親交のあった作家の堀田善衛(よしえ)(1918~98年)に昭和24年から38年にかけてあてた書簡31通を発見。4月23日から同館で開催される「没後15年遠藤周作展-21世紀の生命(いのち)のために-」で公開する。遠藤が小説家を目指す過程の心境が吐露されている。

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2011年3月24日 (木)

6月12日開催「第十二回文学フリマ」申込者全員参加可能に

 文学フリマ事務局は、「第十二回文学フリマ」( 6月12日(日)開催)に参加申し込み者に参加費入金案内」を発送したと発表した。今回は抽選はしなくとも、申し込み者全員が参加できるとしている。
…………………… ☆ ……………………
テレビが新聞を読み上げる時代になりました。情報ルートが単純化しすぎています。情報の多様化に参加のため「暮らしのノートPJ・ITO」ニュースサイトを起動させました。運営する団体・企業の存在感を高めるため、ホームページへのアクセスアップのためにこのサイトの「カテゴリー」スペースを掲示しませんか。文芸同志会年会費4800円、同人誌表紙写真、編集後記掲載料800円(同人雑誌のみ、個人で作品発表をしたい方は詩人回廊に発表の庭を作れます。)。企業は別途取材費が必要です。検索の事例


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2011年3月21日 (月)

東南海地震被災の記録から

 藤沢市鵠沼の浅場ケイ子さんは、平成16年に「疎開児童が調べた『東南海地震被災の記録』-昭和19年12月7日―」を自費出版している。参照《暮らしのノートPJ・ITO
 浅場さんは、昭和19年の学童集団疎開中、静岡県袋井にある天理教山名大教会にて、東京都糀谷国民学校児童として、この大地震に遭遇した。平成16年にこう述べている。「当時、6年生でしたが、あの日の恐怖感は終生忘れることがありません。最近もたびたび、日本の各地を激震が襲っておりますが、当時は戦時下であり、不自由この上もない環境のもとの災害で、袋井町民は救済の手も思うように受けられず、沢山の苦難を強いられました」
 記録には「田圃の中に臨時の火葬場を作り6年男子が担当」という手記もある。―――いよいよ出棺です。リヤーカーには3つの柩を、大八車には燃料の薪の山を積みました。何しろ火葬場は教会の裏を西国民学校の方へ行き、田んぼに作られた臨時の火葬場です。6年生男子が役割りを担いました。佐藤泰正さんは当日の火葬の様子をスケッチにして送ってくださいましたが、大きな畝を2つ作り、山と谷にし、その上に棺をのせ、周囲にわらや薪を置き火をつけます。火の勢いが強くなると、水路に浸ししておいたむしろをかぶせ炎の舞い上がるのを防ぎます。このように火勢を調節しながら一昼夜かけて焼くのです。―――
 これらは熟練のいる作業で、6年生の生徒が長老の指導を受けながら行ったとある。子供が遺体の火葬をしなければならない状況がわかる。
――現在の東北関東大地震の被害もその実態が、報道されているのはごく1部の表面的なもので、悲惨な状況は想像の及ばないものであると思われる。

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2011年3月20日 (日)

文芸同人誌評「週刊読書人」(3月11日)白川正芳氏

《対象作品》桜井信夫「パリに魅せられた日本人 作家「芹沢光治良」とその周辺」(「ペガーダ」10号)、伊藤伸司「清水信氏色紙考」(「火涼」62号)
「教育文芸みえ」28号より橋倉久美子「エレ」
近代文学合同研究会論集6号「批評のスタイル/創作のスタイル」より山本亮介「「フィクション」ら魅せられた者たち」
「同時代」29号の「特集 橋」、市原千佳子「「千庵」通信」(「宮古島文学」6号)、陶山竜子「ワカレの宴げ」(「孤帆」17号)、門倉昇「続「文無しの億万長者」」(「青森文学」79号)、尾辻紀子「チュニジア旅行」(「海塔」45号)

(「文芸同人誌案内」掲示板・ひわきさんまとめ)

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2011年3月19日 (土)

著者メッセージ: 磯崎憲一郎さん 『赤の他人の瓜二つ』

 『赤の他人の瓜二つ』は私の五冊目の小説になりますが、今まで書いた中で一番長い小説です。この小説の中盤に真夏の猛暑の場面が出てきます。高温の蒸し風呂のような暑さに、主人公は気を失って病院へ運ばれてしまうのですが、寒さも緩み、花粉に悩まされる季節となった今ではもうあまり思い出す人もいなくなってしまった去年の、二〇一〇年の夏、新築した家にエアコンを取り付けなかったばかりに私は、汗が噴出し止らない、セミすらも鳴くことを止めてしまうほどのあの恐ろしい暑さと戦いながら、小説中のその猛暑の場面を書いていたのです。
  観測史上例を見ない暑さだったと言われる二〇一〇年の夏を思い出すとき、過去の現実の暑さを思い出しているのか、それとも『赤の他人の瓜二つ』という小説中の暑さを思い出しているのか、私にはほとんど区別が付かなくなるのです。(磯崎憲一郎)
(講談社『BOOK倶楽部メール』 2011年3月15日号)

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2011年3月18日 (金)

同人誌時評2月「図書新聞」(3月19日)志村有弘氏

《対象作品》長月むつみ「ダリアと肉塊」(街道第17号)、垂水ゆう「〈私小説〉一筆地・乙森四四」(胡乱第2号)、森啓夫「愁恋」(文学街第280号)、波佐間義之「めばえ」(九州文學第534号)、濱松伸作「裸婦の絵」(同九州文學)
「仙台文学」第77号より近江静雄「桜沢の誓い」、牛島富美二「明日は思えど」
崎村裕「百年後の友へ-小説 大逆事件の新村忠雄(一)」(「構想」49号)、「群系」第26号の特集「大逆事件と文学」より永野悟「大逆事件とは何か」
随想では春田道博「ニシンを獲るな」(Pegada第10号)、以下、詩、短歌省略。
創刊は「獏のあしあと」、「文芸誌十」
追悼号(含訃報)は「朝」30号が宇尾房子(続)、「風の道」第4号が堀勇蔵、「翔」第42号が紅野敏郎、「新現実」第107号が稲葉有、「文人」第53号が奥山康治と小島泰洋、「山形文学」第100号が大友俊とかむろ・たけし、「歴程」第572号が磯村英樹。
(「文芸同人誌案内」掲示板・ひわきさんまとめ)

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2011年3月17日 (木)

著者メッセージ: 五十嵐貴久さん『誰でもよかった』

 人はなぜ人を殺すのでしょうか。正直なところ、わたしにはわかりません。ましてや無差別殺人に至っては、その理由を(あるいは動機を)想像することは至難の業です。
 そのわからないことを考えるために、原稿用紙約五百枚を費やして、この「誰でもよかった」という小説を書きました。枚数が多いのか少ないのか、それもわかりません。
 この小説の中で、わたしは交渉という形式で警察と犯人のやり取りを描きました。書きたかったのは「リアル」な交渉についてです。警察と犯人のやり取りというのは、刑事ドラマとは違います。交渉にならない状況というものもあるでしょう。何度も同じことを繰り返す場合もあるでしょう。それが「リアル」というものだと思っています。そろそろこの稿も終えなくてはなりません。あとは読んでいただくだけです。感想などいただければ幸いだと思っております。(五十嵐貴久)
(講談社『BOOK倶楽部メール』 2011年3月15日号)

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2011年3月16日 (水)

放射能医学総研が放射能の解説。

放医研のHP大気中の放射性物質は、人にどのような影響がありますか。被ばくした量との関係についても、教えてください。

 今回の原発事故では、日本は情報公開をしていると思う。核兵器を製造している国は、事故があっても公開しない。そのうちウィキリークスなどで、各国の核兵器製造工場の被爆の様子が告発されるであろうが、今回の世界各国のコメントを記録しておくと良いと思う。

今日は、これ。「あっ、そうですかね」というところ。この間、NHKスペシャルで米国の核兵器工場の社員が放射能を浴びたせいで、数々の障害を受けて、国に損害賠償を要求や事実を訴える活動をしていた。核兵器工場がどこにあるかも知らされないので、アメリカ人は自分が浴びている放射能量を知らないのであろう。
日本も今でも原発反対の人がいるのだれけれどね。地域に小規模発電設備を作って、原発を使わなくていいようにしておいたほうが良いと思う。メディアは東電から広告を取っているから代替の話をしないのでは。
【津山恵子のアメリカ最新事情】地震大国なのになぜ 米市民が日本に不信感
「津波の二次災害や余震は、覚悟の上だが、放射能に汚染されるのは、地震よりも恐ろしい」
ニューヨークから、被災地に救援に向かうボランティアや非営利団体(NPO)関係者からこうした声が聞かれる。こうした声が上がるのは、日本から伝わってくる東電や政府の情報開示、さらに対応が十分ではないと米市民やメディアが感じている背景がある。
福島原発では、1号機の爆発事故に始まり、2号機、3号機で水素爆発、そして4号機で火災と、世界の原発事故史上、類を見ない深刻な事態に陥っている。原発のニュースは、地震発生の直後から、世界中の注目を浴びている。
しかも、原子炉冷却のための海水の使用は米国の関係者を驚かせた。「海水の注入など聞いたこともない、よほどの緊急事態」(米専門家)という反応だ。
この間、米国から救援を計画していたボランティア関係者は、「日本からの情報はあてにならない」として、CNNや英 BBC、そして米海軍の動きを見ながら、準備を進めている。
その関係者にショックを与えたのが、米海軍第7艦隊空母ロナルド・レーガンの動きだ。ロナルド・レーガンは福島原発の沖160キロの海域で活動していた。しかし、仙台市付近で救援活動を実施し、空母に戻ったヘリコプターの乗務員から「低レベル放射性物質」が検出された。このため、第7艦隊は、ロナルド・レーガンを福島原発の風下から移動させた。
現在、住民が避難しているのは1号機から半径20キロ以内の地域だが、空母は160キロ地点にいても、風下から「避難」したという。しかも、ヘリコプター乗務員から低レベルの放射性物質が検出されたということは、大気中に放射性物質が散乱しているという証拠だ。
米原子力規制委員会(NRC)は12日、すでに、原子炉の専門家二人を日本に派遣。また、オバマ大統領は11日の記者会見で、エネルギー長官に福島原発の経過を注意深く見守り、日本当局と連絡を取り合うよう、指示をしたと発表した。
米市民の問題意識はこうだ。
放射性物質の漏洩の可能性があるという時点で、なぜもっと広範囲の地域住民を避難させないのか。放射性物質の漏出の可能性があるということを、ボランティアなどの渡航者になぜ知らせないのか、ということだ。
15日の記者会見で、菅直人首相は「放射性物質の漏出の危険が高まっている」とし、枝野官房長官も「原発敷地内の放射性物質のレベルは、身体に影響のある数値であることは間違いない」と認めた。たが、この発言は、12日にも「警戒情報」として発表されるべきだったのではないか。また、東電からも住民にもっと警鐘を鳴らすべきだったのではないか。


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(時評-小説)「讀賣新聞」西日本地域版3月8日(夕刊)松本常彦氏

題「千変万化する『平凡』な生」
田中慎弥「第三紀層の魚」(2010年12月号)
第4回北九州文学協会賞優秀賞の高見二郎「駆ける」(「ひびき」4号)
鮒田トト氏(「龍舌蘭」同人)訃報について、「繊細な感受性ゆえに生きにくい人びとを描き続け、時評子としても、次作を待っていた一人であった。」
(「文芸同人誌案内」掲示板・ひわきさんまとめ)

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2011年3月14日 (月)

読売夕刊のウソ見出し。山手線が通常の2割か3割まで本数削減だったが、大混乱ではなかった

 新宿に行った。行きも帰りも山手線は込んでいたし、電車が間引きで通常の2割か3割の本数で、駅は混雑していた。しかし、2割から3割の本数である割には、乗客は感心するほど、整然と静かに待っており大混雑ではなかった。
 ところが、家に帰って「読売新聞(3月14日夕刊)」には大見出しで「計画停電大混乱」とある。混雑はしていたが、大混乱はウソ。見出しの方が大混乱
 さらに「東電判断、二転三転」「首都圏の鉄道網直撃」「午前実施見送り」「政府、説明は東電まかせ」「連携不足の「人災」編集委員阿部順一」とある。説明が不足ならば自分が取材して読者に伝えるべきであろう。批判する前に、この状態を改善するには、どうしたらよいのか、提案をするべきだろう。自分も乏しい知識で書いてみた。読者がいないので、読んでみてださい。
《参照:計画停電で、都知事選の重要テーマは電力供給システム構築だ。》
 およそ週刊誌。新聞。TVメディアは、「嫉妬心」や高飛車な見出しで、「理由なく優越感を味わいたい」という、人間の弱い部分を感情的に刺激して、関心を呼ぶのが常套手段。

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2011年3月13日 (日)

目覚めた朝が悲しいがー

 朝の悲しみが強い。うつの傾向がでてきた。しかし、そうばかりもしていられない。とりあえず何か活動をしてみなければと、PJニュースを作った。内容はきのうの状況を入れた。ジャーナリズムは、どんな事件にも2、3分のユーモア精神が必要とされるが、難しい。
【暮らしのノートPJ・ITO「手巻き発電ラジオ・ライト付き」】 むかし、音楽療法の専門家にインタビューしたときに、悲しみを悲しみ尽くすと、コップから水があふれ出るようになった悲しみが反転して、気分が陽性に転換する作用があると教えてくれた。ギリシャ悲劇はその効用で愛されたらしい。ここは大いに悲しんで気を取り直しましょう。

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2011年3月12日 (土)

震災被害の方々と関係者の方々にお見舞い申し上げます

 観測史上最大の震度だそうで、当方も東京直下型かと思うほどの激しい揺れがあり、食器の割れ物、テレビの転倒落下、本棚の本が全部飛び出し落下、畳床に敷き詰めたようになり、ガラス破片を踏まないように、敷き詰められた本を整理せずそのまま上を歩いて整理しました。エレベーターが停止。家のものが都心から歩いて夜遅く帰ってきました。
 途中のコンビニには、食べ物は売り切れ、トイレ待ちの列だったそうです。
                  ☆
《参照:PJニュースNET》災害時に、身近な存在に感じる企業にはコンビニ店があるが、ローソンの吉田浩一部長は、13年前の阪神・淡路大地震から得た教訓として、安否確認に手間取ったことや、通信不能状態には、自転車やバイクの活用が有効であったことなどを述べた。それを後の新潟中越地震などでの対応にどう役立てたかを説明。森ビルの磯井室長は、「逃げ出す街から逃げ込む街へ」をテーマに、デベロッパーの街づくりと災害対応の事例とビジョンを語った。

NPOプラスアーツの永田理事長は、防災の日常化と、地域に密着して楽しみながら防災を学ぶことなどを提案、防災教育のための環境整備の重要性を説いた。ディスカッションの中で、地域の住民の中に、災害が起きたらコンビニの品物がタダで手に入るというような感覚や風評を信じる例が出ている。そこには、企業のボランティア活動と本来のビジネス活動との認識の混同がある。一般人の正しい認識の浸透が必要という話題が出た。

ちなみに、災害時のコンビニの対応は、避難や帰宅の途中における水道水の無料提供やトイレ施設の提供程度に限られており、商品の提供はない。災害の現地におけるボランティア活動の一環としての商品提供とは区別して認識する必要性が説かれた。
防災PJニュースNET2008年「いざという時、役に立つ
           ☆
  近くの医院では、あわててガラスを踏み足に怪我をした人が治療にやってきたそうです。関西の元会員からの電話がありましたが、関西は揺れがなかったそうです。
 TVをつけたら、キャスターが「政府はもっとまとまった情報を提供すべきだ」と批判していました。情報を提供すべき報道機関が、自分のすべきことをしないで政府に頼る精神で、これだけ腐ってしまった日本のメディアです。こんなメディアを相手にせずに、「こどもの使い」の情報発信と見放して自分で情報を集める努力をしましょう。気力を振り立たせて、今日を生きましょう。「復刻文芸研究月報」に山田風太郎の日記の記録を掲載しました。

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2011年3月11日 (金)

文芸同人誌評「週刊読書人」(2011年2月4日)白川正芳氏

加藤地矢「お母さん日記1」(「じゅん文学」65号)、斉藤孝「俳句を楽しみ、俳句で遊ぶ」(「象」68号)、「R&W」9号より由愛葵「カメさん」、「流氷群」53号より高野実「たかが犬、されど犬」
若い世代の同人。「メルキド」7号より盛武蘭緒「『1Q84』プラハ究極論」、「若木文学」(国学院大学文芸部)2010よりバーボン「リノリウムの滑走路」
青木哲夫『シコクイウナ』(鳥影社)、「群系」26号の特集「大逆事件と文学」、石原恵子「朝のこない夜」(「銀座線」16号)、山田梨花「父の遺産」(「とぽす」49号)、和田伸一郎「小説『ガダルカナル戦詩集』論」(「クレーン」32号)、広岡一「不用意な少年伝」(「黄色い潜水艦」53号)
(「文芸同人誌案内」掲示板・ひわきさんまとめ)

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2011年3月10日 (木)

伊東静雄賞、奨励賞作品36編アンソロジー「なのはな」発行

 伊藤静雄賞制定20周年を記念して、これまでの伊東静雄賞、奨励賞授賞作品36編のアンソロジー「なのはな」(1200円/送料共)を発行し、希望者に頒布している。《概要参照「詩人回廊」》

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同人誌時評(1月)「図書新聞」(2011年3月5日)福田信夫氏

題「大逆事件を描いた力作多数」
『群系』26号<特集・大逆事件と文学>より永野悟「大逆事件とは何か-秋水、須賀子、平出修、啄木から-」、野寄勉「奥宮健之の描かれ方-魅了された尾崎士郎・松本清張-」、安宅夏夫「夏目漱石と堺利彦」など8篇ほか「参考図書解題」として関連著書など15冊を同人が紹介
『構想』49号より崎村裕「百年後の友へ-大逆事件の新村忠雄-(第一回)」
『遊民』2号より大牧富士夫「多喜二の母を訪ねた-セピア色の記憶-」、同誌より山下智恵子「鹿に会う」、稲垣喜代志「怪人・唐九郎伝説(Ⅱ)-ロマンを追いつづけた美の巨人-」、伊藤幹彦「八歳の危険分子-なぜ校長室に呼ばれないのか-」
『時間と空間』64号より北岡善寿「読者の戯言」、河底尚吾「文化と文明(11)-テロリズムとクーデタ」
『海塔』創刊45周年記念号より源哲麿「『海塔』の四十五年を顧みて」、林虚太郎「老人と雀」
追悼2誌。『amigo』64号は「高須賀昭夫・その死・その生」、『クレーン』32号は中山茅集子ら3人が沼田晃一への追悼文
『coto(コト)』20号(終刊号)
(「文芸同人誌案内」掲示板・ひわきさんまとめ)

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2011年3月 9日 (水)

「グループ桂」の合評会の光景

伊藤桂一氏の門下生による同人誌「「グループ桂」63号の合評会の様子をレポートにして<「グループ桂」のひろば>に掲示しました。
…………………… ☆ ……………………
テレビが新聞を読み上げる時代になりました。情報ルートが単純化しすぎています。情報の多様化に参加のため「暮らしのノートPJ・ITO」ニュースサイトを起動させました。運営する団体・企業の存在感を高めるため、ホームページへのアクセスアップのためにこのサイトの「カテゴリー」スペースを掲示しませんか。文芸同志会年会費4800円、同人誌表紙写真、編集後記掲載料800円(同人雑誌のみ、個人で作品発表をしたい方は詩人回廊に発表の庭を作れます。)。企業は別途取材費が必要です。検索の事例

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2011年3月 7日 (月)

西日本文学展望「西日本新聞」3月2日朝刊・長野秀樹氏

題「メルヘン」
木村隆之さん「小さなテロリストたち-もしくは四つ葉のクローバーについて-」(「詩と真実」740号、熊本市)、「みつさんお手をどうぞ」水木怜さん(「照葉樹」10号、福岡市)
「しゃりんばい」33号(宮崎市)より曽原紀子さん「穴いっぱいに水が」、榎本朗喬さん「カリコボーズ」、佐々野喜市さん「ガリヴァーの足音」
「ひびき」4号(北九州市)は第4回北九州文学協会文学賞作品掲載。小説部門最優秀賞は高見二郎さん「駆ける」
(「文芸同人誌案内」掲示板・ひわきさんまとめ)


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2011年3月 6日 (日)

文芸時評3月号「バカさ加減は誰のものか」早稲田大学教授・石原千秋

《対象作品》本谷有希子「ぬるい毒」(新潮)/原田ひ香「人生オークション」(群像)/柔(おんゆうじゅう)「母のくに」(すばる)/野田秀樹「南へ」(新潮)。(産経ニュース2011.2.27)
文芸時評3月号「バカさ加減は誰のものか」早稲田大学教授・石原千秋

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2011年3月 5日 (土)

「文学フリマ」と、この会の最近の活動など (1)   

 文芸同志会では、2006年8月号まで、月会費400円、年間4800円の会費制度をとっていました。会費で会報「文芸研究月報」を発行し、皆様にお届けしていました。しかし、主宰者の都合により休刊としました。会費制度を中止していました。休刊した月報の継承をしたのが、このブログです。主宰者は53歳のときに親の介護で家にいることになり、(介護制度はなく、長男であるため親の希望で、また兄弟姉妹の望みで)母親は途中でなくなり父の家に住む。家族とは別居で、時折家内が家事を手伝いにきました。父の年金は9万円ぐらいだったので、いまはやりの親の年金では暮らせず、自分の家庭の家計は貯蓄を切り崩しました。家内からもう「貯蓄がなくなりました」というので、その時期に経済評論や小説を雑誌社に売り込みをはじめる。原稿料は些少で、家内はパートにではじました。こういう話は同人誌によくありますね。5年間の介護生活を終えて58歳。それまでに、雑誌の一部ページを埋める作業などもし、その雑誌が廃刊になる時に、編集者がライターズバンクの児玉さんを紹介してくれました。嗚呼、その児玉さんも亡くなったそうです。その時期に文芸の世界はどうなっているか、ライターとしての市場調査データーをつくるつもりではじめたのが、文芸研究月報でした。自分のために作った資料でしたが、便利だね、お金を払うから自分も欲しいという人を集めた。そのなかに学生がいて「月400円なら払える」というので、会費を400円にすする。最初は印刷代が高かったが、工夫して200部を2万円ぐらいでつくる。郵送料80円以内で読者100人、作家・評論家向け無料、40部ぐらいでした。この間、会員がある人に私のことを「この人はですね。自分の趣味を他人のお金でするのが巧い人です」と紹介されて、なるほどそういう見方もあるのか、と感心しました。でも作家は大体そうでしょう。また別の会員は「雑誌「文学界」で勝又浩氏が月報を紹介論評し、あれで同人誌のものという意識で関心をもたれた」という。ちょうどその時期に第一回「」文学フリマ」を大塚英志氏が開催するというので、連絡。会場で挨拶する。赤井都さんなどとも知り合い、その後「ブドア」のニュースサイトで記事紹介。
 そこで、今から5年前の2006年で休刊したのを記念に復刻「文芸研究月報」では、できるだけ詳細に復刻します。
 また、このサイトにある「徳田秋声と山田順子」を、「詩人回廊・北一郎の庭」への移転作業をはじめました。これが元の姿です。このサイトにあるあいだ一番読みに来る人が多い評論カテゴリーです。
 この詩人回廊は、主宰者がフリライター活動のほか、希望者に文章習得私塾やインターネットを活用した活動法を研究してきた結果、開設しています。時代に対応しきれないところもありますが。
 ここでは、会員の詩、俳句、短歌など、400字原稿用紙4枚(1600字)の範囲で作品発表できます。この欄の活用をしてみたいという希望者には、まず会費の4800円を納めていただきます。そうしてから、作品掲載料として、400字につき800円で会員の作品を発表できるようにしました。会費は、従来通り月400円ですが、1年分の4800円の前納制とします。また、作品発表は、ほかの会員投稿とかさならなければ、一日1回以上可能で、毎日連載も可能です。
 掲載にあたっては、まずカテゴリーに「作者名○○の庭」という見出しが付きます(右サイドと掲載ページ上部)。そこをクリックしますと、その作者がこれまでに発表してきた作品がすべてまとめて読むことができるようになっています。
 なお、「詩人回廊」では、青空文庫を使用して著作権の切れた作家・詩人などの短い文を、主宰者が現代文に編集して随時掲載します。事例では、「石川啄木」、「芥川龍之介の庭」、「夢野久作の庭」などを掲載してあります。この「庭」は100人分作れます。また、作品は会員である間は掲示され続けます。
「詩人回廊」とはこうしたさまざまな「作者の庭」を回廊でつなげたもの、という意味があります。
 主宰者の発想によって、本当に文学の好きな理解者が読み応えのあるコーナーにしたいと思っています。
 また、詩集や著書をおもちのかたは、アマゾンなどの自著サイトをリンクすることも可能です。
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テレビが新聞を読み上げる時代になりました。情報ルートが単純化しすぎています。情報の多様化に参加のため「暮らしのノートPJ・ITO」ニュースサイトを起動させました。運営する団体・企業の存在感を高めるため、ホームページへのアクセスアップのためにこのサイトの「カテゴリー」スペースを掲示しませんか。文芸同志会年会費4800円、同人誌表紙写真、編集後記掲載料800円(同人雑誌のみ、個人で作品発表をしたい方は詩人回廊に発表の庭を作れます。)。企業は別途取材費が必要です。検索の事例
連携サイト穂高健一ワールド

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2011年3月 4日 (金)

第45回吉川英治文学賞に森村誠一さん(78)

 第45回吉川英治文学賞(吉川英治国民文化振興会主催)は3日、森村誠一さん(78)の「悪(あく)道(どう)」(講談社)に決まった。賞金300万円。
 第32回同新人賞には辻村深(み)月(づき)さん(31)の「ツナグ」(新潮社)が選ばれた。賞金100万円。第45回同文化賞は、宇(う)梶(かじ)静江さん(77)(アイヌ文化の伝承)▽木村若(わか)友(とも)さん(99)(浪曲師)▽具志堅隆(たか)松(まつ)さん(57)(沖縄での遺骨収集)▽斎藤晶(あきら)さん(82)(「蹄(てい)耕(こう)法」による酪農実践)▽笹本恒(つね)子(こ)さん(96)(報道写真家)。

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2011年3月 3日 (木)

著者メッセージ: 東野圭吾さん『麒麟の翼』のこと

 加賀シリーズの前作『新参者』を発表した後、次に書くものについて編集者たちと話し合うことにしました。自分としては、家族のあり方を問うた『赤い指』と人情を描くことに挑んだ『新参者』の両方の要素を取り入れられればいいな、と贅沢なことを考えていましたが、具体的なアイデアは何ひとつありません。とりあえず日本橋に行ってみようということになりました。
 東京に住んで長いのですが、日本橋をじっくりと眺めたことは一度もなかったからです。
 上には悪評高い高速道路が通っていますが、石造の日本橋は、歴史の重みを感じさせる立派な橋でした。特に装飾の見事さは、ため息が出るほどです。
 それらを見ているうちに、ふと思いついたことがありました。この素晴らしい橋の上で人が死んでいたら、しかもそれが殺人事件だったらどうだろう、というものでした。
 編集者たちに話したところ、すぐに食いついてきました。「それ、面白いじゃないですか。どうしてそんなところで殺されたんですか?」興味津々の顔で尋ねますが、私には答えられません。なぜそんな場所で殺されたのか? それをこれから考えなきゃいけないわけです。
 一体なぜだろう。彼あるいは彼女に何があったんだろう。私は何度も日本橋に足を運びました。そのたびに見上げたのが、橋の中央に設置されている麒麟の像です。繁栄を象徴する架空の動物ですが、この像にはさらにオリジナリティがあります。本来の麒麟にはないはずの翼が付けられているのです。
 ここから全国に羽ばたいていく、という意味を込めて付けられたそうです。その由来を知り、二つの言葉が浮かびました。一つは「希望」、そしてもう一つは「祈り」です。今回の物語では、その二つの言葉に思いを馳せる人々を描こうと思いました。
 帯には、「加賀シリーズ最高傑作」と謳っていることだろうと思います。その看板に偽りなし、と作者からも一言添えておきます。『赤い指』と『新参者』を融合させられたのではないか、と手応えを感じています。   (東野圭吾)(講談社『BOOK倶楽部メール』 2011年3月1日号) 

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2011年3月 2日 (水)

【文芸月評】(2月24日 読売新聞)自身のテーマに心血

「母性」や「くに」…根源に迫る
《対象作品》金原ひとみ氏(27)今月完結させた連載小説「マザーズ」(新潮、昨年1月号~)/ 小林信彦氏(78)「流される」(文学界)/同『東京少年』(2005年)/同『日本橋バビロン』/温又柔(おんゆうじゅう)氏(30)は「母のくに」(すばる)/本谷有希子(31)「ぬるい毒」(新潮)/河出書房新社「池澤夏樹=個人編集世界文学全集」=『苦海浄土』石牟礼道子氏(83)の「石飛山祭」(群像)(文化部 待田晋哉)(2011年2月24日 読売新聞)

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