« ツールとしての情報利用について | トップページ | 「文芸時評」2月号 早稲田大学教授・石原千秋 »

2011年2月 7日 (月)

第62回読売文学賞 小説賞 桐野夏生

流石!こういうふうに紹介されると読みたくなりますね。
第62回読売文学賞 小説賞 桐野夏生-引用ー
作中、当時の憲兵が正体不明の「従卒」として登場するが、この人物の描写がすばらしい。絶対的に価値観の異なる人間が、そうとは気がつかせない親しみある顔であなたにつきまとい、あなたの隙をつけ狙いつづける、そのこわさ。価値観の共有が前提になっている小説が溢(あふ)れるなかで、この作品では、不条理である現実世界がリアルに迫ってきて、現在の「閉塞感」を解く鍵もここにあるような気がした。(津島佑子)
          ◇
 ◇きりの・なつお
 作家。1951年金沢市生まれ。93年、江戸川乱歩賞。『OUT』で日本推理作家協会賞、『柔らかな頬』で直木賞、『残虐記』で柴田錬三郎賞、『東京島』で谷崎潤一郎賞を受賞。

|

« ツールとしての情報利用について | トップページ | 「文芸時評」2月号 早稲田大学教授・石原千秋 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ツールとしての情報利用について | トップページ | 「文芸時評」2月号 早稲田大学教授・石原千秋 »