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2010年12月17日 (金)

個人文芸紙「イリノスケッチ IRINO SKETCH」5号(2011年1月)

 玉城入野のA3一枚の文芸紙である。創刊が08年11月で本号が5号目、情報紙風な体裁だが、都内のショップなどに置いてもらっているらしい。掌編小説が読みきりである。家庭的な味つけに、小窓から外を覗くような人間世界を描く視点がベースになっていて、どれも短い中に奥行きがある。
《参照:「Irino Sketch」のたねあかし
 一方の面には、「東京ポリポリ」という連載小説。女性相手のセックスの売りをしている男三人の物語で、フォバークラフトの運航のような筋の運びがスマートで面白い。素材の選びと料理裁きになかなかの旨味がある。どうなるのか。
 連載エッセイ「散文民報」は、理屈っぽいが、散文を散文として意識させる啓蒙として良いのかも。映画評論「視えない光に向って」は、紹介された映画が見たくなる。なんだかジェイムス・ギャグニーとワイルダーの取り合わせの映画まで観ているなんて驚き。だいたい人に話すことも思いつかない。
 三原由起子「YUKIKO SKETCH」短歌とエッセイ。時は往きて還らずの切なさ。

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コメント

この度は、「Irino Sketch」をご紹介いただきましてありがとうございます。
また、紙面全体にまで感想をいただき、望外の喜びです。
次号への励みになりました。
今後ともよろしくお願いします。

投稿: 玉城入野 | 2010年12月18日 (土) 10時29分

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