著者メッセージ: 西尾維新さん
作家という生き方をしていると想像力が豊かだという誤解をされるこが多々ありますが案外そうでもないというか少なくとも僕の場合は自分を 想像力が豊かな人間だとは思ったことはほとんどありません。むしろ想像
力がないからこそ作家になったと言うんでしょうか。みんなが暗算でやってることを筆算でやっている感じ? 要は書いて見なきゃわかんないわけです。(講談社『BOOK倶楽部メール』2010年8月1日号)
『化物語』を書いた頃にはまだ曖昧だった羽川翼のキャラが今回『猫物語』を書くことでようやく僕の中で羽川翼が見えてきたというのはつまりそういうことでして。僕にとって小説を書くということは登場人物の新たな側
面を知ることとニアリーイコールで言い換えれば物語に深入りするということなんですが『猫物語』はそれが顕著でした。まあだからどうというこ ともないのでどうか読んでいただければ幸いです。ちなみに『猫物語』は 『猫物語(黒)』と『猫物語(白)』の二部構成になっていますのでそんなニュアンスでよろしくお願いします。そう言えば『猫物語(白)』は 十月発売と謳ってますけど絶対無理。
それでは暑い夏を熱く乗り切りましょう。そんな話ではないですけれど。 (西尾維新)
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