« 「リストラなう!」 綿貫智人さんロングインタビュー | トップページ | 同人誌「石榴」11号(広島市) »

2010年8月 9日 (月)

舞城王太郎「NECK ネック」、新たなメディアミックス挑戦

 これまで芥川賞候補に2回ノミネートされている実力派、舞城王太郎(まいじょうおうたろう)さんの小説原案を、映画や舞台、さらにラジオの朗読劇などで展開させるという、かつてないメディアミックスのユニークな試みが行われている。
 タイトルは「NECK ネック」で、映画版は21日から全国公開される。大学院生の真山杉奈(相武紗季)に、同じ大学に通う首藤友和(溝端淳平)は恋心を抱くが、杉奈が密かに行っていた変わった研究を知ってしまう。彼女はお化けを生み出す木箱の装置「ネックマシーン」を開発していたのだった…。
 今年2月に舞台化され、話題に。興味深いのは舞台版、映画版の、それぞれの原案を含め、「NECK」には複数のストーリーが用意されており、今月発売される「IN☆POCKET」には、さらにこれらの原案とはまた異なるストーリーを「小説NECK」として発表する予定という。
 舞城さんは昭和48年生まれ。福井県出身などの情報はあるが、詳細については明かされておらず、謎の多いミステリアスな作家だ。9年前に『煙か土か食い物』でメフィスト賞を受賞し、文壇デビュー。平成15年には『阿修羅ガール』で三島由紀夫賞を受賞している。
 映像化に際しては舞城さん自身が絵コンテも書く熱の入れようで、かつてない小説と映像の異色のコラボレーションの展開は、しばらく注目を集めそうだ。(産経ニュース2010.8.8)

|

« 「リストラなう!」 綿貫智人さんロングインタビュー | トップページ | 同人誌「石榴」11号(広島市) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「リストラなう!」 綿貫智人さんロングインタビュー | トップページ | 同人誌「石榴」11号(広島市) »