自著を語る・勝目梓氏「叩かれる父」,(光文社)難多き定年後
人生八十年の高齢化社会だが、現代版隠居生活は数々の難問を抱えている。終戦後の貧乏暮らしから、高校を出てひたすら勤勉に働き、気がつくとダサいだの加齢臭だのと敬遠され、濡れ落ち葉、粗大ゴミ、定年離婚と寒々とした時代に生きるお父さんへの応援歌として書いたと語る。
かつめ・あずさ=1932年、東京生まれ。高校中退後、雑多な職業に就く。74年に「寝台の方舟」で小説現代新人賞を受賞。官能バイオレンス分野に進む。近著「カレンダーのない日」「老醜の記」とも文芸春秋。(毎日新聞6月29日夕刊)
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