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2010年7月18日 (日)

著者メッセージ: 多和田葉子さん『尼僧とキューピッドの弓』

 次の問いのうち、あなたの関心のあるものにマルをつけてください。(講談社『BOOK倶楽部メール』2010年7月15日号)
(1)一人称で小説を書くとどんな危険なことが起こりうるか
(2)修道院の尼僧たちはどんな恋愛観をもっているか
(3)英語から入った外来語(コップとかテーブルとか)を全く使わないで
   日本語で小説を書くことができるか
(4)恋愛は一種の演劇なのか、それとも「運命」なのか
(5)弓道はドイツの哲学者の関心の的になりうるか
(6)古い建築物が歴史を記憶するというのは具体的にどういうことなのか
(7)恋愛というはっきりした形をとらない情念はどう燃えるか
(8)北京オリンピックはオリエンタリズムをどう復活させてしまったか
(9)人はなぜ渾名をつけるのか
(10)年取れば取るほど若返るとはどういうことなのか
(11)孤独を意識的に求めると孤独でなくなることはあるのか
(12)小説を読む楽しみはどこにあるのか

 ひとつでもマルをつけた人は是非この本を読んでください。
                           (多和田葉子)

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