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2010年7月 9日 (金)

秋篠宮ご夫妻の開会式テープカットで第13回「東京国際ブックフェア」が開幕=東京

  世界30カ国の出版社・書籍と商談機会が得られる第17回「東京国際ブックフェア」が8日から11日まで、東京ビックサイトで開催されている。8日の開会式には東京国際ブックフェア名誉総裁の秋篠宮ご夫妻を中心に、外国からの参加団体や主催団体関連の代表者たちによるテープカットが行われた。(写真参照: 「暮らしのノートPJ・ITO」 )
 
 今回は、過去最大となる1,000社が出展、話題の電子書籍や新しいスタイルの書籍など、時代に対応した本のモデルを展示販売している。
 各種セミナーが大人気で、8日の佐野眞一氏の基調講演『グーテンベルクの時代は終わったのか』には、1,500人の希望者があり、講演会場の別室にモニターを設けて、聴講するほどであったという。セミナー参加者数は過去最高の1万人を越えるであろうという。
 佐野氏は電子書籍について、メディアや関係者が騒ぎすぎで、影響があるものの底に流れる人間の欲求、負荷をもって読書するという姿勢をわすれてはならない、と述べた。その寓意として、新美南吉の童話「おじんさんのランプ」を例にあげた。
 これは灯りのない農村に、字の読めない男がいた。あるときに油を灯すランプの存在を知る。男はランプで夜も本が読めるとわかり、ランプを売って生活する。しかし、やがて村に電気がきてランプが売れなくなる。
 男は電気を通じた村長が憎らしくなり、村長の家を燃やしてしまおうと思う。しかし、人々が電気の下で本や新聞を読んでいるのを見て、人間は夜でも本や新聞を読みたいのだ、そのために電燈はいいものだと知る。ランプがうれなくなったのは時代の流れで仕方がないと、持っているランプを森にすべて吊るして去る、という物語だそうである。
 今後の講演予定は10日に東京大学大学院教授・姜尚中氏の『 読書の力「自己内対話」が開く世界 』、11日に作家・浅田次郎氏『読むこと書くこと生きること』など、人気作家の登場の前評判が高い。

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