第21回東北北海道文学賞受賞作・植村有「醒めない夏」が「季刊文科」に掲載された経緯を伊藤桂一氏が語る
仙台の同人誌「東北文芸」の第21回東北北海道文学賞(選者・伊藤桂一、大河内昭爾の両氏)の受賞作・植村有「醒めない夏」が「季刊文科」48号に掲載されている。
選者の伊藤桂一氏は、掲載誌にこの作品ついて推薦の言葉を寄稿し「終始流速のある文章で、情熱と迫力をもってまとめ、終章で、劇的に昇華燃焼させて終える。申し分のない後味のよい読後感」と称賛している。
公募雑誌の「東北文芸」は、主宰者の大林しげる氏が病気で倒れたために、発行できなくなったという。そのため受賞作品は発表の場を失っていた。
それが「季刊文科」48号で発表された経緯について伊藤桂一氏に話をきくことが出来た。それによると「作品が大変よく、大手の文芸雑誌に掲載されるなまじの作品よりもよっぽど良い。広く世に広める価値があると思った。そこで『東北文芸』の編集者・渡辺さんと『季刊文科』編集部、発行する鳥影社の百瀬社長と話してあって実現した。受賞者の植村有氏は、男性でMさんで50歳代だと記憶している。純文学畑では有望な新人になる可能性がある」と語っている。
「季刊文科」48号については、後日その読みどころを記してみたい。
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