柴田トヨさん(98)「朝の詩」の常連の『くじけないで』1万部完売
「せいぜい数百部」といわれる自費出版の詩集の世界で、3カ月余で1万部を完売した詩集が注目されている。全国紙の中では本紙だけの詩の投稿欄「朝の詩」の常連で、宇都宮市内で一人暮らしの柴田トヨさん(98)が出版した『くじけないで』だ。
1人息子の勧めで90歳を過ぎてから書き始めた作品集だが、その内容はタイトルが示すように、「朝はかならずやってくる」「私はヨイショと立ち上がる」など平易なことばで、人生を諦めさせず、希望を持たせる作品が中心だ。
そのため多くの人が「思わず涙がこぼれた」「前向きに生きなければと勇気づけられました」と感動し、「老いた親」や高齢、入院などの「友人」に「読ませたい」と、1人で数十冊、中には90冊も申し込んだ女性もいた。
読者からの期待に応え、飛鳥新社から拡充版の『くじけないで』が発行される。拡充版は、「幸来橋」など新作5点を含む42作品に、独白「私の軌跡」などを加え、サイズやカバー、デザインなども一新(B6判・上製)されている。定価千円(税込み)で、16日から書店販売される。(産経ニュース2010.3.7)
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コメント
初めまして。最近、柴田トヨさんの名前を、知りました。どの様な方だろう?と気になって検索して参りました。
今、柴田さんと息子さんへのインタビューを、ラジオで聴いています。
今月の始めにNHKラジオ深夜便で放送された物の再放送とのことです。
今年の大震災について触れておられ、じっと聴き入ります。100歳の方の言葉には、ひとつひとつに重みがありますね。
投稿: コルシカン | 2011年11月25日 (金) 04時36分