第142回芥川賞候補5作、直木賞候補6作に
第142回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の候補作が5日付で発表された。芥川賞候補では、34歳と33歳の実の兄弟による共作で昨年、文芸賞受賞の大森兄弟や、劇団「大人計画」の主宰者で、舞台演出から脚本、俳優、映画監督の松尾スズキさん(47)らの5作、6人がノミネート。直木賞候補には、「空飛ぶタイヤ」で経済小説に新ジャンルを拓いた池井戸潤さん(46)、映画化された「笑う警官」以来、北海道警を舞台にした警察ミステリーを手掛ける佐々木譲さん(59)らの6作が選ばれた。選考会は14日、東京・築地の新喜楽にて開催される。
候補作は次の通り(敬称略)。
【芥川賞】=大森兄弟「犬はいつも足元にいて」(文芸冬号)/羽田圭介「ミート・ザ・ビート」(文学界12月号)/藤代泉「ボーダー&レス」(文芸冬号)/舞城王太郎「ビッチマグネット」(新潮9月号)/松尾スズキ「老人賭博」(文学界8月号)。
【直木賞】=池井戸潤「鉄の骨」(講談社)/佐々木譲「廃墟に乞う」(文芸春秋)/白石一文「ほかならぬ人へ」(祥伝社)/辻村深月「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」(講談社)/葉室麟「花や散るらん」(文芸春秋)/道尾秀介「球体の蛇」(角川書店)。
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