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2009年12月 3日 (木)

「主観と客観のあいだ」 佐藤 裕

 佐藤裕の詩の傾向に、存在の重力を内蔵感覚で表現するところがある。「神経線維のなかの微生物が浸透する」感覚。これは主観としての確信の表現になっている。我々は自分の胃腸や心臓を明確に直接見たことはない。しかし、その存在は認めている。これは、人間がお互いに同じような身体的特徴をもっているので、多くの他者の内臓を検証した結果、実際は検証していない内臓の存在を想像し、疑うことがないのである。これを客観的な見解としている。そして、ここで詩人は「重量のない世界を夢みて」とすることで、存在の重力から逃れることを夢想するのである。 詩人・北 一郎

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