著者メッセージ: 円居挽さん 『丸太町ルヴォワール』
(講談社『BOOK倶楽部メール』 2009年11月1日号)
はじめまして、円居挽です。最近、単行本作業のために『丸太町ルヴォワール』を読み返して、この作品がそのまま自分の学生生活の縮図になっていることに今更ながら気がつきました。さよならした筈の恥ずかしい青春が一冊の本として帰ってくるなんて、恐ろしいことではありませんか。当分は本屋に近づかないことにします。
そんな『丸太町ルヴォワール』ですが、当然のように傑作です。私からまっとうな学生生活を奪った犯人である『彼ら』が主役の物語なのですから、面白くない訳がありません。読者の皆様には特等席をご用意しました。どうぞ、最後の一ページまでお楽しみ下さい。(円居挽)
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