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2009年11月10日 (火)

光市の母子殺害、元少年の出版差し止め却下

 山口県光市の母子殺害事件で死刑判決を受け、上告中の元少年(28)が、実名を記載されたルポルタージュ本の出版差し止めを求めた仮処分申請で、広島地裁は9日、申請を却下する決定を出した。
 元少年側の弁護士が同日、明らかにした。決定理由は説明できないとしている。
 本の著者は一橋大職員の増田美智子さん(28)。出版元は「インシデンツ」(東京都)で、10月7日から販売され、初版の4000部を完売、さらに2万部が増刷されている。
 申立書などで元少年側は、増田さんとの間に、出版前に内容を確認した上で実名記載などを検討する「契約」があったのに、守られなかったと主張。少年法に違反しており、人格権も侵害されたとしていた。
 出版側は、本人と面会した際に実名の承諾は得ており、事前に内容を見せる約束もしていないと反論していた。
 決定を受け、増田さんは「本の内容は元少年に有利なもの。出版差し止めは元少年の真意でないと思う」とのコメントを出した。
 元少年は、仮処分申請とは別に、著者と出版元を相手に、出版差し止めや1100万円の損害賠償を求める訴訟も起こしている。(09年11月9日 読売新聞)

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