« 第62回「野間文芸賞」は奥泉光氏『神器 軍艦「橿原」殺人事件(上・下)』(新潮社刊) | トップページ | 居酒屋女将「文学界」デビュー。大阪市の鈴木さんが同人雑誌評で優秀作 »

2009年11月 7日 (土)

12月6日の第九回「文学フリマ」にあわせて奥泉光氏のイベント同時開催

 「文学フリマ事務局通信公式サイト」によると、12月6日の文学フリマに合わせて、イベントが同時開催されるという。文学フリマは1F大ホールと会議室だけを借りているの。ほかの会議室はあとから借りられるので、動員が2000人ほど見込めるフリマ当日にぶっつけてたイベントは効率が良い。こういうことは、さらに増えるかもしれない。

トークイベント ジュール・ヴェルヌ活用法――奥泉光氏を迎えて
ゲスト:奥泉光氏(作家)
パネリスト:新島進(慶應義塾大学准教授)、石橋正孝(日本学術振興会特別研究員)
ヴェルヌ研究者が奥泉光氏に問う、現代作家にとっての二次創作という問題
人は読んだから書く――文学の歴史とは、絶えざる温故知新の運動である。中世以来のアーサー王物語群、あるいは近代のロビンソナードを参照するまでもなく、二次創作こそ、文学の王道なのだ。奥泉氏は、『「吾輩は猫である」殺人事件』や『新・地底旅行』といった実作によって、この逆説の正しさを証明してきた数少ない現代作家のひとりである。誰もが知っている(と思っている)古典をいかにして現代に生かすか、という課題に対する奥泉氏の解答が上記の二作品にほかならない。そこで共通してパスティッシュの対象となっているのは漱石であるが、今回は特に『新・地底旅行』に注目し、なぜヴェルヌが選ばれたのか、ヴェルヌ作品のどこが現代作家としての奥泉氏を誘惑し、また、「リライト」に向かわせたのか、といった点を、とりわけヴェルヌ研究の視点から本人に直接問い質す。

日時:2009年12月6日(日) 14:30 ~16:00
会場:大田区産業プラザPiO 3F 特別会議室
主催:日本ジュール・ヴェルヌ研究会
協力:文学フリマ事務局
入場料:無料(定員120名)

|

« 第62回「野間文芸賞」は奥泉光氏『神器 軍艦「橿原」殺人事件(上・下)』(新潮社刊) | トップページ | 居酒屋女将「文学界」デビュー。大阪市の鈴木さんが同人雑誌評で優秀作 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 第62回「野間文芸賞」は奥泉光氏『神器 軍艦「橿原」殺人事件(上・下)』(新潮社刊) | トップページ | 居酒屋女将「文学界」デビュー。大阪市の鈴木さんが同人雑誌評で優秀作 »