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2009年10月29日 (木)

第九回文学フリマ(蒲田)に文芸同志会も参加

12月6日(日)開催予定の「第九回文学フリマに文芸同志会も参加することを決めた。
「文学フリマ」は、プロ・アマ、個人、サークル、法人を問わず参加できる文学のフリーマーケット。出店者の作品を誰でも気軽に見て買うことのできる「文学」限定の同人誌即売会。《参照:文学フリマTwitter
 同人誌即売会は、マンガの世界を活性化させることで知られているが、「それを<文学>の世界でやってしまおう」(望月倫彦・文学フリマ事務局代表)という試み。
 02年以来毎年開催され、出店者・来場者あわせて1000人規模の文学イベントとして注目を集めている。また06年2月には名古屋にて「文学フリマIN なごや」も開催され、その運動展開が注目されてきた。(参照:伝説の「文学フリマ」を名古屋市でも開催

文芸同人誌の即売会「文学フリマ」は、さらなる拡充へ=東京

 09年5月10日の「第八回文学フリマ」は、約320の文芸サークルが出店し、1800人以上の参加人員となった。事務局は「第九回文学フリマ」の参加者は「約380サークルの申し込みの全部のサークルの出店が可能となった」としており、参加者2000人規模のイベントになると見込んでいる。
 文芸同志会は、「第八回文学フリマ」に出店し、WEB同人誌「詩人回廊」から作品セレクションした冊子「詩人回廊2009」を販売した。そこでは、多数の文芸同人誌のなかで、埋没しないように、前々回の秋葉原の七回文学フリマにおける「東浩紀氏のゼロアカ道場」の盛り上がりの余韻を活用、パフォーマンスのため特集記事として評論「東浩紀+桜坂洋『キャラクターズ』で読む日本文学の傾向と対策」を掲載。たまたま来場した東浩紀氏に贈呈している。だが、その努力空しく現在の冊子の販売数は60冊程度(目下、絶版)にとどまった。普段から作品はネットサイト「詩人回廊」は無料で読めるため、ネットに縁のない高齢者が購読者であった。

 今回も前回同様のパフォーマンス特集記事を企画している。評論「大塚英志『物語論で読む村上春樹と宮崎駿―構造しかない日本』に読むニヒリズム観」を予定、会員の山川豊太郎氏に執筆を依頼中である。
 発想は、「文学フリマ」の発足のきっかけとして、マンガ原作者で評論家の大塚英志氏が雑誌「群像」02年6月号に「不良債権としての文学」で提唱、参加者を募った際に、いち早く文芸同志会も賛同、ほかの年配者構成による文芸同人誌に呼びかけを行った経過を踏まえ、大塚英志氏にスポットを当てることにしたものである。
 これは、評論家をパブリックに評論できるのは読者であるという論理による。今後とも文芸同志会は、現在の文学界の底の浅い「足湯文学化」「ライトノベル化」「専門主義的オタク化」「孤立化」の傾向に逆らい、レガシー文学思想をもって、伝統的な文学精神の継承に努力する。
 「詩人回廊」サイトは、参加同人の作品に加え、青空文庫に作品が発表されている歴史的な文人たち(芥川龍之介、菊池寛、中原中也、夢野久作など)を同時掲載し、直接的な作品比較を容易にし、それをもって文学的鑑賞力の初心者でも、批評的な読み方ができ、鑑賞力の向上になること目指している。

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