« 文芸時評10月号(産経新聞09.9.27)石原千秋早稲田大学教授 | トップページ | 『第9回 女による女のためのR-18文学賞』(新潮社) »

2009年9月28日 (月)

河内和子「ホームステイのイタリア―ばぁばの一人旅」(元就出版社)

 64になるまでイタリアを知らなかった、とあるように、60歳を過ぎてから、イタリアでホームステイをするまでには、どんな心構えと手順が必要か、が書いてある。それを簡単に可能したように見えるが、作者の経歴を見れば納得できる。渡米歴、翻訳家歴があってのことだとわかる。(参照:「ホームステイのイタリア」紀伊国屋書店
 六章以降の、日記、フィレンツェ再訪、ボローニャへ、アリヴェデルチ・旅を終えてなどが、団体回遊旅行では得られない、現地の雰囲気がわかって興味深い。自分は、イタリアといえば、アルベルト・モラビア、バスコ・プラトニーニなどの作家が好きだが、そうした情報もあればいいのにと思った。それでも後半の第二部あたりから、人生に避け得ない加齢との戦いが読ませる。(参照:「詩人回廊」河内和子の庭

|

« 文芸時評10月号(産経新聞09.9.27)石原千秋早稲田大学教授 | トップページ | 『第9回 女による女のためのR-18文学賞』(新潮社) »

コメント

井上さま
ご感想ありがとうございました。震災後一週間たって、ミラノ、ロンドン一人旅を二週間してまいりました。ご興味おありになれば、わたくしの個人ブログご覧いただきたく存じます。
http://evansmap-72.cocolog-nifty.com
ご旅行、大変でしたね。でも次回のご旅行はそのご経験が糧となって成果が得られると確信いたします。旅とはそのようなものです。
エールフランスはわたくしもいやな思い出ばかりです。少々遠まわりでもKLMを利用しております。

投稿: cannella | 2011年5月21日 (土) 13時43分

大変面白く拝読させて頂きました。
私も今年の正月初めてのイタリア旅行に行ってきました。私の場合は、寒波による飛行機の遅延が発生して、スーツケースが届かず衣類が無く大変な思いをしました。
幸いナポリのほうは暖かくて助かったのですが、エールフランス航空の対応がひどくて、結局旅行が終わり、帰国後10日程経ってからスーツケースが、何事も無く一人で帰って来ました。
その後、遅延証明書の発行に4カ月程かかり散々な思いをしました。二度とエールフランス航空は使いたくないです。
愚痴ばかりになってしまいましたが、河内様今後もいろいろな情報を教えてください。参考にさせていただきます。

投稿: 井上明子 | 2011年5月21日 (土) 10時53分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 文芸時評10月号(産経新聞09.9.27)石原千秋早稲田大学教授 | トップページ | 『第9回 女による女のためのR-18文学賞』(新潮社) »