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2009年7月 6日 (月)

「伊藤桂一文学碑」を建立!8月23日92歳の誕生日に除幕式=四日市

直木賞作家「伊藤桂一文学碑」を建立へ!郷土の四日市で=三重県027
 今年になって、四日市で文学碑と像を建てるという噂を聞いた。銅像でも建つならバルザックなみである。4月と5月にお会いした時に「先生は像も建つのですか?」と訊いたら、「ばかいっちゃいかんよ。政治家じゃあるまいし。そういうのは、いらんといってるのだがね。」という。像でなく碑を建てる話がきているのだという。
 地元の文化人の団体と有志が寄付と、四日市の協力で碑の建設を進めている。地元の関係者によると、市は文化的活動には好意的だが、何かを建設するというのには、なかなか消極的だという。そこで、農民文学会や「グループ桂」教室の弟子、文芸同志会なども寄付活動に賛同参加している。
 伊藤桂一氏の私小説には、自分を要助と称する作品が多い。四日市についてには「日帰りの旅」という小説がある(「群像」1992年5月号、日本文芸家協会編「文学1993」収録)。
 その中に『県の芸術文化協会の事務局長をしている鳥井さんと、かれの後輩の北本君が迎えに出てくれていた。』とあり、報いを期待できない文化活動に尽くす地元の人に感謝と同情をする場面がある。
 前半部では『要助が六歳の時、その寺を追われるようにして出てしまったので、寺そのものとは関係が一切切れてしまっている。ただ、父親が住職であったため、寺の境内脇にある「歴代住職之墓」に、父は葬られている。天台宗の寺院というのは、住職だけが「歴代住職之墓」葬られ、家族はその寺に葬られることがない。別な、村の墓地に、墓をつくるのである』というところがある。

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