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2009年4月22日 (水)

「最後のパレード」、発行元「盗用ではない」

ー専門家は「著作権侵害」ー
 ベストセラーになっている「最後のパレード ディズニーランドで本当にあった心温まる話」(中村克著)に、社団法人「小さな親切」運動本部が2004年に実施した「小さな親切はがきキャンペーン」の入賞作品とほぼ同じ文章が収録されている問題で、発行元のサンクチュアリ・パブリッシングは20日、「インターネット上にあり、すでに誰もが知っている話で、盗用ではない」などとする見解を示した。これに対し、専門家は「表現がほぼ同じならば、著作権の侵害は明らか」などと指摘している。
 同社は20日に発表した文書で、同書に収録された話は「(ディズニーランドを運営するオリエンタルランドの)社内で語り継がれていたもの、インターネットで集めたもの」などと説明。発行元の鶴巻謙介社長は「エピソードのいくつかがネット上にあるのは編集部門として確認したが、その出典までは追跡していなかった」と釈明した。
 こうした見解について、半田正夫・青山学院大名誉教授(著作権法)は「文末の表現が違う程度なら、著者が元の文章をまねたとみられ、著作権侵害にあたる」と指摘。「ネット掲示板に匿名で書き込まれた文章でも、ある程度の長さがあれば著作権が生じる。本にまとめるのなら事前に著作権者から許可を取るべきだ」と批判している。筑摩書房で知的財産管理などを担う平井彰司・編集情報室部長は「出典がわからない話を掲載する場合は、どこまで裏付け出来て、どこまで出来なかったのか、出来る限り示すべきだ」としている。(09年4月21日 読売新聞)


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