同人誌「R&W」第6号(愛知郡)(1)
【「桟敷を跨ぐ」渡辺勝彦】
戦後間もない、朝鮮戦争の終わりごろの話。もう時代小説のジャンルになるかも。戦争で成金になった人が芝居小屋を創設し、そこの役者や浪花節の演者と戦前・戦後の官憲の絡みを描く。戦時中に特高警察から俳句誌に発表した句が天皇や国体に背くと言いがかりをつけられ、拘留され転向を誓わせる。官憲の横暴さと、それをトラウマとして戦後までも復讐を考える人々など怨念と恋愛を描く。
当時の時代の雰囲気がよく出ているのと、芝居小屋の舞台の様子を実況中継のように描いているのが大変面白かった。同時に戦中・戦後のあの暗い世相のなかで、時代に流される官憲のいじましさを再認識させ、いまもその残滓が残っているように思わせるところなど、現代性を持っている。
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