同人誌作品の論評・専門サイト「小説・書くひと=読むひと・ネット」ができる
「文芸同人誌案内」のネット仲間の有志による、同人誌作品の論評専門サイト「小説・書くひと=読むひと・ネット」が出来た。
文芸同人誌で歴史のある雑誌ほど、雑誌「文学界」の同人雑誌評欄で取り上げられることを、目標にしていたのではないだろうか。優秀作であれば「文学界」に転載されるのであるから、当然であろう。それと、優秀作でなくても論評で取り上げられることで、権威的なお墨付きが得られたという品質保証の役割を担っていたのである。
通りすがりの人に相手にされなくても、権威のある評論家に認められたという自負が持てるわけである。
ところが、見ず知らずの他人の作品の印象は、権威がない。そこが問題といえば問題である。
それと、現代は時間を消費する商業的レジャーが多く、時間の奪い合いをしている。そこに本を読むという時間を持つ人は少ない。ましてや、読むだけでなく、その感想文を書くというのは、大変なエネルギーがいる。やる気がないと出来ない。やる気がなくても出来ることより、やる気がないと出来ないことをしてみようという人に期待するということになりそう。「小説・書くひと=読むひと・ネット」のサイトが、どれだけの影響を同人誌の作者たちに与えるか? 注目していきたいものだ。
| 固定リンク
コメント
「小説・書くひと=読むひと・ネット」の裏方を務めさせていただいておりますeuripidesですが、早速記事にしていただいてありがとうございます。
<ところが、見ず知らずの他人の作品の印象は、権威がない。そこが問題といえば問題である。
まったくお説の通りで無謀な試みではありますが、権威に寄りかからず、書くことと読むことを腹に抱え背に負った書き手が、少しでもここに集合すればそれで十分です。
つきましてはさらに図々しいお願いですが、こちらのブログのリンクに「文芸同志会通信」を加えさえていただき、さらに貴ブログでの同人誌掲載作の紹介、感想・批評へのリンクの許可を頂戴いたしたく、お願いいたします。
投稿: euripides | 2008年12月11日 (木) 23時33分