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2008年11月30日 (日)

山田洋次・富岡多恵子・坂上弘・飯島耕一・入沢康夫・佐々木幸綱さん、芸術院新会員に

 日本芸術院(三浦朱門院長)は28日、今年度の新会員として15人を発表した。
 来月15日付で文部科学相が発令する。新会員の名前と推薦理由は次の通り。(敬称略)
 ▼清水達三(72)(日本画)=透明感のある絵の具を巧みに使い、自然の奥深さと優しさを表現した。和歌山県生まれ。/▼藤森兼明(73)(洋画)=キリスト教美術と現代の女性を同じ画面に描き込んで、独特の精神世界を展開した。富山県生まれ。/▼市村緑郎(72)(彫塑)=生命感にあふれた女性の裸体像や一部をデフォルメするなど個性ある作品を創出。茨城県生まれ。/▼山本真輔(69)(彫塑)=女性特有の優美な表情やしぐさにこだわった秀作を数多く作り、後進の育成にも尽力。愛知県生まれ。/▼中井貞次(76)(工芸)=藍(あい)染めを基調に透明度の高い色彩を生み出し、染織工芸を発展させた。京都府生まれ。/▼日比野光鳳(こうほう)(80)(本名・日比野尚、書)=かな書道の大家だった父五鳳に学び、独創性豊かな書風を確立。京都府生まれ。/▼谷口吉生(71)(建築)=東京国立博物館法隆寺宝物館など、環境に配慮した心安らぐ設計を手がけた。東京都生まれ。/▼坂上弘(72)(小説)=市井の人々の家庭や会社での喜びや悲哀を味わい深い文章でつづった。東京都生まれ。/▼富岡多恵子(73)(本名・菅多恵子、小説)=家族、男女のきずなの強さや葛藤(かっとう)を追求した作品を数多く発表した。大阪府生まれ。/▼飯島耕一(78)(詩歌)=シュールレアリスムに共鳴し、新鮮な感受性で数多くの秀作を生み出した。岡山県生まれ。/▼入沢康夫(77)(本名・入澤康夫、詩歌)=前衛的な作風の一方、故郷の出雲に伝わる神話を織り込んだ作品も発表。島根県生まれ。/▼佐佐木幸綱(70)(本名・佐々木幸綱、短歌)=荒々しさの中にも優しさを秘めた作風で現代短歌をけんいん。東京都生まれ。/▼六代 山勢松韻(やませしょういん)(75)(本名・木原司都子、箏曲)=山田流箏曲家の第一人者として、海外も含め演奏活動を展開。東京都生まれ。/▼畑中良輔(86)(声楽)=新国立劇場の初代オペラ担当芸術監督として、歌劇の発展に貢献。福岡県生まれ。/▼山田洋次(77)(映画)=48作続いた「男はつらいよ」シリーズなど、人情あふれる作品で国民的な人気を博した。大阪府生まれ。(08年11月29日 読売新聞)

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