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2008年10月10日 (金)

ノーベル文学賞、仏のル・クレジオ氏に

(08年10月9日 読売新聞) 【ストックホルム=本間圭一】スウェーデン・アカデミーは9日、2008年のノーベル文学賞をフランスを代表する作家、ジャンマリ・ギュスタブ・ル・クレジオ氏(68)に与えると発表した。
 授賞理由は「詩的な冒険と官能的な恍惚(こうこつ)を表現し、現代文明の表裏に潜む人間性を探求した」。
 ル・クレジオ氏は、英国人医師の父親とフランス人の母親の間に仏南部ニースで生まれた。8歳の時、一家でナイジェリアに移住した体験がその後の作家活動に影響を与える。帰国後、英国のブリストル大留学を経て、エクサンプロバンス大で修士号を取得。英仏2言語を自由に操る。
 言語が持つ力を探究した23歳で執筆した第1作「調書」でルノード賞を受賞。その後、「発熱」(1965年)や「大洪水」(66年)などを発表、西欧社会の大都市に潜む混乱や恐怖を描くとともに、「戦争」(70年)などの作品で自然や環境への興味を示した。また、アルジェリア人労働者を主人公にした「砂漠」(80年)で、欧州社会が持つ野蛮性を痛烈に告発、代表作の一つとなった。
 最近では、70~74年にメキシコや中米で過ごした体験などを基に、「メキシコの夢」(88年)などを執筆、西欧社会とは対照的な神話の世界を追い続けている。2006年に39年ぶりに来日、奄美大島を旅行したほか、友人で作家の津島佑子さんの案内で北海道を訪れ、アイヌの人々と話し合った。
 賞金は1000万スウェーデン・クローナ(約1億4400万円)で、授賞式は12月10日にストックホルムで開かれる。

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