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2008年10月15日 (水)

世界金融危機と資本主義経済システム

アメリカのサブプライムローンから始まった信用不安は、世界恐慌への恐怖を撒き散らした。
 マルクスの経済理論では、資本主義の資本が世界経済システムの矛盾を累積させるとし、昔の国際関係が国際連合などによって協調ができるという理想主義批判してきた。資本の本質を昔から指摘してきたが、一般の経済雑誌にその理論を基礎にしたものが載ることは少ない。
 銀行が国営化されるということは、資本主義がその矛盾を解決するために社会主義化したということである。
 資本主義社会がその矛盾を埋めようとすると、その活動を社会的にコントロールする社会主義的な修正をしなければならなくなる。
 べつに革命など起きなくても社会主義化するのである。
 自由主義経済というのは、私が電車に乗ろうとしたら、一駅130円に10円足りない場合に、駅員に120円に負けてくれないか? と交渉する余地があるということである。
 そうした話合いの余地や交渉の余地がないのは、資本主義がすでに自由経済でなくなっていることを示している。個人の要求を満たしていると手間がかかり、電車が便利でなくなる。社会の多くの人の都合を優先するシステムにせざるを得ない。社会主義化してきているということである。中国は経済システムから見ると、社会化した資本主義に遅れて到達した国である。
 ただし、経済システムと国家における政治権力闘争とは関係が深いが別物である。政治闘争はどこまでも政治闘争である。

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