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2008年10月25日 (土)

詩誌「騒」75号、「夜明け前」159号、「さわさわ」5号、「新・原詩人」20号の読後録

「騒」75号(町田市「騒の会」発行)は、30頁ほどの薄いものだが、文字が小さいので、内容は濃い。しかも評論も充実し、毎号読み応えがある。書評として、坂上清「坂上清詩集」を新倉葉音が「小鳥の棲む社会派詩人の狙うところ」がある。坂上氏の詩風は、単純な素材とやさしい表現のもが多いが、それが幾重にも重ねられた寓意を含むために、じつは難解であるという特徴がある。そのなかで小鳥に託した作者のイメージとビジョンがあることを、ここで降り起こしている。その他、千早執耿一郎「慎太郎氏のイチャモン」、7月に亡くなった詩人・梅田智江さんの追悼記、暮尾淳「梅田智江さんのこと」がある。

「夜明け前」159号(北群馬郡「群馬詩人会議」発行)は、73才で農家をし、先ごろ農民文学賞の詩部門の受賞者でもある大塚史朗氏の発行。毎号「野の民遠近」を執筆し、元気である。評論・エッセイで、久保田穣「群馬における私的詩史ノート」(68)という長期連載。梁瀬和男「萩原朔太郎の郷土詩人の思い」(下)が興味深い。

「さわさわ」5号は、森本忠紀発行の「重信房子さんを支える会(関西)会報」であるが、支援者の短歌や俳句の掲載が多い。重信房子「私の京都・大阪物語(5)」がある。組織の国際部に所属したことで、パレスチナ解放運動の情報を得るまでのいきさつが記されている。国内活動のときに彼女を逮捕した刑事が、後日、検察庁にいてそれが、最近朝鮮総連の建物の取引で逮捕された緒方元検事であったという話題もある。

「新・原詩人」20号は、現代詩人文庫「坂上清詩集」(砂子屋書房)を(抄)にして特集を組んでいる。この「新・原詩人」は、井之川巨(故人)の主宰する反戦詩人グループ「原詩人」のあとを、江原茂雄氏が継承したもの。井之川氏は、その時代から、獄中の重信房子氏に発行物を送付していたようだ。生前の井之川氏は、第2回文学フリマの文芸同志会コーナーに訪れて、それから間もなく亡くなった人だ。

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コメント

死刑制度の廃止を
願う。小川敏夫法相の「人殺し」は許さない。

投稿: 小山広明 | 2012年4月16日 (月) 22時01分

こんにちわ
明日から13日死刑廃止全国交流会が釜であります、ご参加ください。12日10時から釜を歩く、オプション
14時から西成市民館で分科会、夜はキジムナで交流会7時から、13日は9時からキジムナで全体会議昼までです
世話人:小山広明

投稿: 小山広明 | 2011年11月11日 (金) 15時33分

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