筒井康隆さん「ファウスト」にライトノベル「ビアンカ・オーバースタディ」の連載
作家の筒井康隆さん(73)が、若者向けの文芸誌「ファウスト」に、初のライトノベル作品「ビアンカ・オーバースタディ」の連載を始めた。1967年の「時をかける少女」など、デビュー当時はジュブナイルと言われた若者向け作品も手がけており、発表の記者会見では、「先祖返りで原点に戻ってみた」と挑戦意図を説明。
現代の中高生向け小説「ライトノベル」とその元祖ジュブナイルは「本質的に変わっていない」というが、生物研究部員の女子高生が禁断の実験に挑む同作は、性的なことは忌避するライトノベルの鉄則を意図的に破るなど、筒井さん的な毒の過激さに、今の若者もたじたじとなりそう。
会見会場が東京・秋葉原のメイド喫茶だったこともあって「萌え」についても問われたが、「こういう喫茶店には来たことはないが、『萌え』に感情移入はできる」と怪気炎を上げていた。(08年9月24日 読売新聞)
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