柳宗悦との関係知って 我孫子で23日講演会
県内の高校の社会科教諭らでつくる「千葉県日本韓国・朝鮮関係史研究会」は8月23日、我孫子市の中央学院大学で、白樺派の美術評論家柳宗悦(一八八九-一九六一年)をテーマにした講演会「柳宗悦と朝鮮 我孫子からの発信」を開く。柳は我孫子市とのつながりが深く、生誕百二十周年にあたる来年は市内に石碑を建てる計画も進んでいる。
柳は民芸運動の創設者として知られ、一九一四年から七年間、妻で音楽家の兼子と白樺派の拠点だった我孫子で暮らした。この間、朝鮮の美術や工芸に傾倒、植民地政策を批判した。
同研究会は「多くの市民に柳と我孫子との関係を知ってもらいたい」と、石碑建立へ協力を呼び掛ける。講演会は二十三日午後二時から。「柳宗悦時代と思想」(東京大学出版会)などの著書がある清泉女子大の中見真理教授が、柳夫妻と我孫子とのかかわりなどについて話す。
資料代五百円。当日はJR我孫子駅北口から無料送迎車を運行する予定。問い合わせは事務局の佐々木さん=(電)090(8495)8834=へ。 (東京新聞・冨江直樹記者)
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