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2008年7月 7日 (月)

詩の紹介  「言語派」 坂本梧朗

Pj_030
(紹介者・江素瑛)
 詩は言葉、詩は無音の音。作詩ということは、言葉と無音に駆使され、詩人は働き格闘する。御主人と奴隷の剣闘士の関係である。芸術性が高いほど、そういう関係が厳しくなる。詩人は、読者の眺めるその剣闘士の場内にいて、高みの見物をする帝王でもあるのかも知れない。

                    ☆
       「言語派」    坂本梧朗

何と言っても/詩はコトバだ/排列されたコトバ/それが詩だ

詩人とは/コトバに仕える召使

召使に思想は不要だ/人生などもいらん/そんな陳腐なものは/御主人様と上手に戯れ/その新たな魅力を引出す技倆/それが全てだ

<新しさ>だ/何と言っても/大切なのは

"コラッ ちゃんと並べ/もっと面白い顔をしろ/ちくしょう!/これでは喝采は受けられんぞ"
 
召使も/裏舞台では/やっぱり御主人様

              岩礁135号より ( 平成20年6月1日)

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