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2008年7月11日 (金)

豆本の赤井都さんの作品を含む『超短編の世界』と『未来妖怪 異形コレクション』の2冊出る

(赤井都さんの所属する「言壷」メールマガジンより)
『超短編の世界』創英社 ISBN : 978-4-434-11992-7、『未来妖怪 異形コレクション』光文社文庫 ISBN:978-4-334-74452-6なんと、2冊もこの一ヶ月の間に出てしまいました。もし本屋さんの店頭になくても、ISBNを伝えて取り寄せてもらえます。
『超短編の世界』は、薄手のソフトカバーの本。タカスギシンタロ監修。数年前に赤坂で呑んだ時から、そんな企画の話をしていましたっけかねえ。形になって、本当におめでとう・ありがとうです。サイト「500文字の心臓」の名作がメインで、超短編でまるまる一冊。とはいえ、「500文字の心臓」メンバー以外でも、歌鳥さんは旧知だし武田若千さんはガチャマメなどでもしょっちゅう会う仲で、皆さんもご存知。
『超短編の世界』は狭いのか広いのか?!私の超短編は、『生』『午後の林』2編が収録されています。収録作では私は今は、『むすびめ』『シベリアの猫』『象を捨てる』『神様』などが好きですねえ。「今は」と限定がつくのは、音楽や絵や舞踏などと同じで次第に好みが変わることも考えられるので。…超短編とは、そうしたもの?他にも好きな作品はたくさんあり、いちいちあげていると大変なのでこのへんで。『未来妖怪 異形コレクション』は、光文社の文庫の棚のほうに行くとだいたいにおいてけっこうな幅を占めている、あの黒っぽい怖そうなアンソロジーです。今号がなんと40巻目。カバーやイラストが怖くてためらってしまうかもしれませんが、テキストは普通にちょっとぞくっとおもしろくてエンタメです。なにしろ、朝松健や草上仁など、上手い歴史やSFの作家たちが一編ずつ書いていますので。『ラス・マンチャス通信』の平山瑞穂も今回入っています。私の作品はといえば、『超短編団』19人集の中、『都市式牛鬼』が収録されました。寄稿を頼まれたのが今をさかのぼること一ヶ月半ぐらい前でしたかねえ。それがもう書店に並んでいるのですから、それでこそ機械生産本! 速い速い!!ちょうど半分まで読みましたが、SF怪談、懐かしくて新しくて、夏にぴったりの読み物です。超短編の中では、『壁舐めベロベロン・ビルダー』『のうげろり』『夜とマクガフィン』『夜の歌』が忘れがたい。いやそのほかのもどれもいいんだなあ。

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