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2008年7月 1日 (火)

同人誌作品紹介「文芸中部」78号(中)

【「ペンクラブ」井上武彦】
 中部ペンクラブの活動のことであろうか。ペンクラブで文学賞をつくる話や、ベトナム戦争反対の宣言をしようとする人と、文学は個人の作業であるから、わざわざそのようなことをする必要がないという意見が交わされた時期のこと。杉浦明平氏を文学賞の選者にしたことから、左翼文学と通常の文学との関係。また、ペンクラブをまとめようと苦心していた会長が亡くなるまで、その時代の活動状況を描く。当時のことや現代にも起こりそうなテーマで、興味深く読めた。文学、社会、政治の活動についての見解があると、もっと意義が深まるような気がする。
 ちなみに乱暴な仕分けをすれば、労働、活動、運動という見方をすれば、労働はただちに経済的代償が得られるもの。活動は将来をみて代償が得られたり、得られなかったりする。運動には経済的な代償は、直接にはついてこない、という分類ができるのでは。ペンクラブが戦争反対宣言をするのは自由。環境保護宣言も、新型インフルエンザワクチン準備要求宣言も自由。どれも運動であって、それで戦争が止むことはない。
 それを現実に反映させるには、政治活動という活動に切り替えなければならない。しかし、そこでjは政治家という存在がある。政治家は政治専門の労働をして報酬を得ているので、専念できる。市民は選挙に行くしかない。そうした守備範囲のエリアを考えれば、揉めるほどのことでもないような気がする。
【「牛マンダラ」堀江光雄】
 退職した農大の教授が牛になっていて、その面倒をかつての教え子が見ている。牛に関する薀蓄が沢山あって、抽象画的エッセイと小説の中間。
【「猫島診療所」朝岡明美】
結婚するはずだった恋人を交通事故で失った看護師が、島の診療所にゆく、島民の半数以上が60歳以上という島の住民の話が描かれている。出産があるのは何十年ぶりで、大騒ぎになる。まだ続きがありそう。
【「いつくしみ深き」藤澤美子】
父親の話だが、信仰の話でもある。理屈につきすぎているようでもある。理屈を超えないと、研究にはなるが、信仰から離れるのでは。
【「エルサレルムへの旅」西澤しのぶ】
コレは異国人の信仰者の話。
【「吉備大臣変異譚」蒲生一三】
平城京の時代?遣唐使が見た唐国の西洋幻術師の話が、面白かった。
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