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2008年7月15日 (火)

女の官能美赤裸々に 宮木(みやぎ)あや子さん(31)

(佐藤憲一記者08年7月14日 読売新聞)
「変にぼかすより、ずばり表現してエロいねって言われるほうがいい」。可愛(かわい)らしい笑顔から飛び出した発言にドキリとした。悲恋に身を焦がす江戸や昭和の女性たちを、濃密な官能美の中に描き出す才能で注目されている。
 システムエンジニアをしていたが、女性限定でエロチックな小説を募る「女による女のためのR―18文学賞」を2年前受賞しデビュー。「10代で小説を書き始めたころから『エロ』だった。この賞を知ったとき私を受賞させるための賞だと思った」と笑う。
 受賞作を含む短編集『花宵道中』(新潮社)では、江戸・吉原を主舞台に、苦界に生きる遊女たちを浮かび上がらせたが、執筆中体調を崩し、救急車で二度も運ばれた。「私はのめりこんでしまうたち。もう登場人物に同調するのはやめないと……」
 最新作の『白蝶花』(同)では、禁断の恋愛に囚(とら)われていく名家の女中や芸者の運命が大正末から戦後にかけての激動の世相を背景に絡み合う。リアルな時代の空気は87歳の祖母に取材。「昔は障害があったからこそ恋愛にも燃えたのだと思う」という。
 自身もさぞかし豊かな恋愛経験が? 「ドラマチックな恋愛は面倒くさいし、私はいいです」

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