「法政文芸」4号(2008)から
法政大学国文学会発行の「法政文芸4号」を読み始める。今回は内容が充実しているので、少しは売れるのではないか。前の第3号は、「印刷費57万円で、2000部刷り、1冊1000円で、年間で77冊しか売れなかったらしい」という噂もあるので。
小池まさよ「ふさ」という詩があって、引力の万物への平等性に触れていて、おもしろい。
巻頭エッセイ・粟津即雄「動機について」は、アンド・レジッドの描いた「無償の行為」と秋葉原無差別殺人について書いている。これを読んで、自分は、人間の持つ自由と不自由さについて考えてしまった。
人間は社会的動物であるがゆえに、しがらみからストレスを持つ。人間をしがらみから解放し、自由にしたら、純粋人間としてどういう特性を発揮するのか。
詩「新宿中央公園にて、ひかりを」小林レントは、詩を軽快に面白く読ませる、言葉の大道芸人ですね。
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