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2008年6月27日 (金)

宮崎事件の教訓=大塚英志教授に聞く

(東京新聞6月24日、橋本誠記者)大塚英志・神戸芸術工科大学教授(49)に聞く=幼児連続殺人事件の宮崎勤元死刑囚(45)の死刑執行から1週間。裁判所は動機を「性的欲求」と断じたが、再発を防ぐ教訓は十分引き出せたのか、一審で弁護側証人を務め、「『心の闇』の何割かは解明された」と話す大塚教授に聞く。――裁判で見えてきた事件の背景はメディアが報じた「おたくの犯罪」とは言い難かった。例えば、宮崎死刑囚の部屋の約6千本のビデオ。スポーツ番組やニュース、アニメなど脈絡のないコレクションで「性的なものやホラーは1%程度。むしろ割合からいったら少ないくらいでしょう」。なぜという問いには、成育歴や生活環境の複合的な要因のなかでしか説明できない、という。(中略)「何か、たった一つの分かりやすい理由がそこにあるわけではない。ただ、いえるのは一つ一つのささいなことの積み重ねで家族からも仲間からも疎外されていったということだ。(中略)事件をことさら特殊し、分からないと繰り返すメディアや世の中との落差を強く感じた20年だった。」
 だから大塚氏は「永山元死刑囚や、秋葉原の通り魔事件の加藤智大容疑者(25)にも共通点を見出すべき」だと考える。
「加藤容疑者は親子関係がうまくいかず、永山元死刑囚も育児放棄に遭った。家出を繰り返し、派遣社員、集団就職という格差の最下層に置かれ、新宿や秋葉原にも居場所がなかった。表面に彼らがまとったサブカルチャーが違うだけで、そういう若者が今も昔もいる」。

=メモ=大塚氏の意見は、概ね賛成できる。宮崎事件が「性欲」によるものというのは、裁判官がまったく事件を理解していないということだろう。性欲に取り付かれた人間が、なんであんな面倒な細工をするというのだ。手紙の細工を考えている間、やりたい一心の性欲はどうなっているのか。
 裁判官や検察などの役人は「性欲」「金銭欲」と「保身欲」しか持たない世間知らず単細胞人間が多いのでは? 人間の複雑な精神など知る機会もないであろう。これからも裁判官はばばかしい判決を出しまくるだろう。裁判への市民参加を危ぶむ意見が多いが、心配は無用であろう。悪くても、現在の裁判官と比べても見識力は五十歩百歩で、同じようなものではないのか。

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