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2008年6月19日 (木)

詩の紹介 寸詩寸感(抜粋)  作者・坂上清 

<紹介者 江素瑛>
           ** こころ
      朝 電車の網棚に置き忘れ出勤する
      昼 プログラムをセットされ仕事をした
      夜 電車の網棚を探したが見当たらない

< 仕事をしたくない気持ちなのか、忘れられたこころは誰かにどこかへ持ち去られたのかも知れない >

           ** 開発の街 (8)
       空を切りとって
       人々が住んでいる
       パンツやシャツがベランダでゆれている
       本当の空はあの中にある
 
< 海の埋め立て、河の河川敷、空の宇宙船、自然を絶えずに侵していく人間の欲望はどこまでも広がる >

           **平成の情景-夏休み
        昆虫網を買って貰った
        野球帽は三つ買って貰った
        虫籠も三つ買って貰った
        蝶々・トンボ・甲虫は百貨店へ買いに行った

< いつの間にか百貨店全体は、きっと大量な昆虫達が、繁殖し占拠していくでしょう >
                       ( 坂上清詩集より )

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