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2008年6月23日 (月)

詩の紹介 < 五月の風と白い帽子 > 菊間順子

 犬の目と犬の気持ちで書いた詩でしょう。純粋な時代の純粋なこころ。なんともういういしい作品です。現代人が失ったものが、そこにあるのです。(紹介者・江素瑛)


       「五月の風と白い帽子」  菊間順子

           白い帽子の女の子を見なかったかい
           いつも坂の上から白い帽子を振りながら
           小犬といっしょに駆けて来たんだ
           五月の風と光に笑顔がまぶしくて・・・・・
           約束をしたんだ 五月の誕生日が来たら 
           ボクにキスをしてくれるって              
           そっと云ってくれたのに
           風と光がシットしてつれて行って
           しまったのかな
           ボクの白い帽子のあの女の子

                  詩誌・放物線 No.16   1983年 9月 東京渋谷区

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