文芸部門1位は東野圭吾著「流星の絆」(講談社)、総合1位は田村裕著「ホームレス中学生」(ワニブックス)…上半期ベストセラー
今年上半期の書籍ベストセラー(トーハン調べ、昨年12月~今年5月)が3日発表され、昨年の年間ベストセラー文芸部門でベスト3を占めた「ケータイ小説」は、9、10位にランクインするにとどまった。
ケータイ小説は、携帯電話やパソコンのサイト上に横書きで発表される小説。10代~30代の女性らが実体験をもとに創作し、同年代の女性を中心に読まれている。美嘉著「恋空」(スターツ出版)など、書籍化され100万部を超えるヒットも出ており、昨年の年間ベストセラー文芸部門ではベスト10の半数を占めたが、今回は9位のreY著「白いジャージ 先生と私」(同)、10位のメイ著「赤い糸precious」(ゴマブックス)の2作だけだった。
情報社会に詳しい国際大学グローバルコミュニケーションセンター研究員の鈴木謙介さん(32)は、「ケータイ小説の総数が増えた結果、大きなヒットは出なくなったのだろう。昨年11月公開の映画版『恋空』が人気を集めるなど、ブームが去ったと見るのはまだ早いのではないか」と話している。
文芸部門1位は東野圭吾著「流星の絆」(講談社)、総合1位は田村裕著「ホームレス中学生」(ワニブックス)だった。(08年6月3日読売新聞)
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