「同人雑誌評」「文學界」08年7月号・勝又浩氏
《対象作品》「全国同人雑誌会議」三田村博史(「文藝家協会ニュース」680号)、「中部ペン」(名古屋市)、「文学街」(東京都)、「同人雑誌全国会議意見交換会」名村和実(「KANSO」86号/鈴鹿市)、「全作家」(東京都)、「信州文藝」(上田市)、「文芸思潮」(東京都)、「文芸東北」(仙台市)、「イエスよ涙をぬぐいたまえ」江口宣(「九州文学」523号/中間市)、「聖母子と廃本」渡辺勝彦、「旅先の界隈」谷澤弘昭、「華麗なる金鯱物語」森田ちゑ(以上「R&W」4号/愛知郡)、「五女」片山峰子(「岡山文芸」98号/総社市)、「青空と軽便鉄道と」原口登志子、「母との旅」高橋光子(以上「群青」72号/武蔵野市)、「葡萄の杖」山之内朗子、「アイリス」塚越淑行、「般若の道」城田彩香(以上「まくた」259号/横浜市)、「最終バス」秦斗志三、「陽炎」山口道子(以上「南風」23号/福岡市)、「路地裏の温泉バナナ」山人海人、「侵入者」中山直美(以上「日田文學」56号/日田市)、「編集後記」、「星が見えない」大石國行(以上「彩雲」創刊号/浜松市)、「私の恋は」吉田啓子(「勢陽」20号/伊勢市)、「子生(こなじ)―私鉄廃線跡探索奇談」羽黒英二、「宝の/はこ」坂本良介、「虫達への挽歌」高橋ひとみ(以上「文藝軌道」4月号/大磯町)、「骨かじる」さとう裕、「十三夜月」宮崎眞弓(以上「グループ いかなご」4号/明石市)、「兄の番」関幸子、「私だけの赤」飛田一歩(以上「湧水」39号/東京都)、「伝言」宮本誠一(「詩と眞實」707号/熊本市)、「蝶の帰り道」古木信子(「季刊午前」38号/福岡市)、「朱光院」稲垣瑞雄、「白鷺の女」楢信子(以上「双鷲」69号/八王子市)、「『突貫小僧』の末っ子実」岡山和男(「七十代」16号/東京都)、「漂白」豊田一郎(「孤愁」3号/横浜市)、「VIKING(一)」中尾務(「VIKING」688号/茨木市)、「ランナウェイ」谷口浩、「眺望レストラン」中村建夫(以上「文学地帯」105号/堺市)、「ステンカ・ラージン―凍土の恋―」矢内久子(「風姿」3号/上尾市)、「家の繕い」小野誠二、「蜘蛛男」服部進(以上「北狄」342号/青森市)、「神々の涙と微笑みの満ちるところ」伊吹萌、「歌姫が去った日」仙波進太郎(「私人」62号/東京都)、「ZEAMI」野上周(「YPSILON」春増刊号/三島市)
ベスト5は、「イエスよ涙をぬぐいたまえ」江口宣、「子生」羽黒英二、「侵入者」中山直美、「最終バス」秦斗志三
なお、今回の見出しは「同人雑誌ネットワーク」と題し、冒頭で、全国同人雑誌会議や信州文芸誌協会、九州芸術祭文学賞などの例をあげて、ネットワークの可能性に触れ、下記のとおり、それを結んでいます。
「・・・何らかの条件、きっかけさえあれば、現代同人雑誌ネットワークが一つの組織的力、つまり“予備軍”ではなく、れっきとしたもう一つの“文壇”を形成するのも決して夢ではないであろう。そして、そのきっかけの一つが、本年いっぱいでのこの欄の廃止という“事件”になるだろうか、というのが、私の目下の夢想である。」(「文芸同人誌案内」掲示板・よこいさんまとめ)
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