『零崎曲識の人間人間』の西尾維新さんコメント。
(【講談社ミステリーの館】08年3月号より)講談社ノベルスより『零崎曲識の人間人間』が刊行される西尾維新さん。今回ミス館読者のために西尾さんよりコメント。
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西尾維新です。夢のない話ですけれど、僕は世の中に起きる不思議な出来事はすべて偶然で説明がつくと思っていて、しかし、いよいよ僕の作家生活もいよいよ6年目に突入するというこの不思議な出来事にだけは、さすがに驚きを禁じ得ません。まあこの『驚きを禁じ得ません』という文章もタイピングミスで生まれた偶然の産物なのかもしれませんけれど。
そんなわけで6年目の西尾維新最初の単行本『零崎曲識の人間人間』が発売される運びとなりました。2007年に発売された『メフィスト』に掲載していただいた3本の小説に、書き下ろしの1本を加えた連作短編集です。前
作の『零崎軋識の人間ノック』同様、オマケにトレーディングカードが付属します。豪華ですね。講談社ノベルスだけで数えても21冊目の本になりますが、しかしこれもまたひとつのデビュー作のつもりで挑みたいものです。
それではよろしくお願いします。<西尾維新>
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