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2008年2月24日 (日)

「頌(オード)」第28号(東京・武蔵野市)作品紹介

【「杉本暁の詩・評論」小原優」
杉本氏は亡くなったようだ。「地獄のデスメタル・ギタリスト」の作品には、記憶がある。詩人の死を惜しむ気持ちを持ちながら、客観的に評論している。同時に理解の出来ていないところも記す。自己表現者は、表現を理解されることを望みながら、完全に理解されることを望んでいるとは限らない。自分で自分が理解できない場合もあるからであるかもしれない。その意味で、距離を取った論評は作者を喜ばすことであろう。
【「美しい女たち」木野晴海】
<ノミの息>、<港>、<花火の記憶>の三章からなる女性の視点から、男の裏切りに愛想をつかして自立する状況を描く。いわゆる社会的な慣習である「女らしさ」に従ってきた経過になかで、男の裏切りに追い詰められて自立を選ぶという設定が、作者の視線をよく表現していると感じられた。

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