芥川賞・川上未映子さん」、直木賞・桜庭一樹さん
第138回直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日夜、東京・築地の新喜楽で開かれ、直木賞に桜庭一樹さん(36)の「私の男」(文芸春秋刊)が決まった。
桜庭さんは島根県生まれ、鳥取県育ち。1999年、ファミ通えんため大賞佳作に入選しデビュー。若者向けのライトノベルで活躍後、2005年から大人向け小説を描き始め、「赤朽葉家の伝説」で日本推理作家協会賞を受賞している。
受賞作は、恵まれた結婚を控えた女性と、養父とが求め合い、もつれあう歳月をたどる異色の恋愛小説。華やかな銀座からオホーツク沿岸の冬の情景へと時間を逆行し異端の愛をあやしく濃密に描き出した。
贈呈式は2月22日午後6時から、東京・丸の内の東京会館で。副賞100万円。(08年1月16日読売新聞)
芥川賞に川上未映子さん「乳と卵」
第138回芥川賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日夜、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に川上未映子(みえこ)さん(31)の「乳と卵(らん)」(文学界12月号)が決まった。
1976年、大阪府生まれ。高校卒業後、飲食店勤務などを経て、2002年歌手デビュー。05年から詩を雑誌「ユリイカ」や「早稲田文学」などに発表し、昨年、第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞を受賞。今回2度目の候補で、栄冠を射止めた。
受賞作は、豊胸手術をするため大阪から上京した39歳のホステスと、それに同行した小学生の娘の物語。おばの家で過ごした三日間を息の長い文体で描いた。(08年1月16日読売新聞)
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