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2008年1月31日 (木)

プロの作家が同人誌をつくること

作家の福永信、柴崎友香、長嶋有と画家の法貴信也、デザイナーの名久井直子の5氏による同人誌「イルクーツク2」(限定1700部)が出版され、販売会とトークショーが都内で開かれた。同じメンバーで作った昨年の「メルボン1」に続く、第2号の雑誌である。内容は中原昌也と柴崎、長嶋の3氏で合作した短編「オールマイティのよろめき(Extra flight!)」。
 長嶋さんは、ブルボン小林名で編集した自主雑誌「スポンジスター」(限定1,500)を昨年11月に出しているという。読売新聞の記事にあった。
 プロの作家が同人誌に書くということは、昔からあったことだが、商業誌ではできない自己実現の部分を、そこで達成できるのであろう。
 そういう事実を情報化する文芸ジャーナリズムが必要であると思うのだが、「同人誌ジャーナル」とか、という同人新聞紙の創刊の草案もちながら、こちらも暇なはずなのに、多忙感があってなかなかとりかかれずにいるのが、実情である。

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2008年1月30日 (水)

文芸時評08年1月(読売新聞)担当・山内則史記者

《対象作品》黒川創(46)「かもめの日」(新潮)/田中慎弥(35)「聖書の煙草」(群像)/羽田圭介(22)「走ル」(文藝春号)/芥川賞受賞第一作・青山七恵(25)「やさしいため息」(同)/中村文則(30)「ゴミ屋敷」(文学界)/高橋順子(63)「ペンギンたちは会議する」(同)。(1月29日付)

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2008年1月27日 (日)

週刊誌が八百長と決め付ける大相撲人気

大相撲が盛り上がっていますね。神社の神様も喜んでいるでしょうね。もともと、相撲は力技を神様に奉納するもの。力を出し切って見せればいいもので、勝ち負けは二の次で神様が喜べばいいのだ。それを相撲協会には、自分に劣らぬバカボンがいるらしく、訴訟などするのだから伝統も形式美も知らないことを明らかにしたようなものだ。バカボンは、八百長があろうとなかろうと、相撲を楽しんでみるね。

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2008年1月25日 (金)

池澤夏樹さん個人編集『世界文学全集』記念シンポジウム

作家の池澤夏樹さん個人編集の『世界文学全集』(全24巻、河出書房新社)の刊行が始まった。刊行記念のシンポジウム「世界解釈としての文学」がこのほど東京都内で開かれ、池澤さんと東大教授の3氏、柴田元幸さん(アメリカ文学)、沼野充義さん(スラヴ東欧文学)、テッド・グーセンさん(日本文学)が刊行の意義などを話し合った。
 ◇一番多様性ある/世界の見方が表れた/違いの中からリアルな世界
 「ポストコロニアリズムとフェミニズム。全集のリストをながめると、二つの傾向が歴然としている。編集の途中では気がつかなかった。内なる尺度に従った結果です」
 フランスから一時帰国した池澤さんが語る。世界文学全集という古くて新しいテーマやパネリストの顔ぶれが人気を呼んだのか、会場になった東大本郷キャンパスの教室は平日にもかかわらず満席だ。
 世界文学全集といえば、ギリシャ悲劇やシェークスピアから始まる欧米中心の古典的名作を集めるのが定番である。しかし、21世紀に入って初めて国内で編集される河出版全集は36作品を収め、20世紀後半中心。クンデラ『存在の耐えられない軽さ』など新訳、バルガス=リョサ『楽園への道』など初訳、クッツェー『鉄の時代』など全面改訳が36作品の約半分を占めるのも大きな特徴だ。
 キーワードの一つが「カノン」である。カノンはもともと宗教の「正典」を意味し、ある時代に価値があると認められた作品群を指す。シンポで池澤さんは「従来の世界文学全集は白人の死んだ男の物語ばかりだといわれる。女性の作品もなかった。欧米と男性中心の文学。そんな旧来のカノンへの批判も込め、いまの世界を読み解く作品を絞っていった」と語る。
 続いて発言したグーセンさんは「リストを見ると、アジア、南米、アフリカが目立ち、なるほど、と思った。これまでの世界文学全集で一番多様性があり国際的だ」という。
 沼野さんも「時代を超えた価値観の体系などありえない。それぞれの時代の価値観やイデオロギーに合わせてカノンも変わっていく。今度の全集には、池澤さんが世界をどう見て、どう切り取るかが端的に表れた」と評価した。
 柴田さんは「世界は私にとってこういう感じです、という自由研究の発表のようなものだと思う。24巻が対話し合って、違いの中からリアルな世界が立ち上がってくる」と感想を述べた。池澤さんは「私たちの読むべき本が以前とは変わったことを全集で表現できた」と手応えを語った。
 「なぜ日本人作家を入れない?」とグーセンさんに聞かれた池澤さんは「文学を『世界』と『日本』に分ける日本の慣習を踏襲した。もし日本人を入れるなら、村上春樹、大江健三郎、中上健次から各1作。それに石牟礼道子『苦海浄土』。4作のうち1作を選ぶなら『苦海浄土』」と語って会場をわかせた。
 池澤さんは「ケルアック『オン・ザ・ロード』(初回配本)がいい例ですが、移動によって何かをつかむ。『世界文学全集』収録作品のほとんどの主人公が動いている。境界線を越えようとする。期せずしてそんな作品ばかり選んでしまった」と締めくくった。
 『世界文学全集』は池澤さん自らの文学の営みを映す鏡でもあるのだろう。今後、1、2集各12巻を2年間で完結させる。(毎日新聞08年1月24日夕刊・米本浩二記者)

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2008年1月20日 (日)

[新風舎]破産へ…前受け金10億円、千人の著書未完成

(毎日新聞08年01月20日付)
 自費出版大手の「新風舎」(松崎義行社長、東京都港区)は19日、記者会見を開き、破産手続きに入ることを明らかにした。民事再生法に基づく再建を目指したが、支援を表明していた印刷会社「帆風(ばんふう)」(東京都新宿区)が撤退。これを受けて東京地裁が18日に再生手続きの廃止を決定した。
 新風舎の保全管理人、川島英明弁護士は、負債は約20億円と説明。「厳しい状況だが事業の受け皿を探すなど、新しい枠組みを模索する」と、事業の譲渡先を探す考えを示した。また、本を製作中の著者約1000人が支払った前受け金は計約10億円に上るという。製作中の著者を対象に今月末に予定した説明会は中止を決めた。
 本の完成と、既に出版した1万5000人分の本の流通確保は目指すとしており、出版済みの著者には定価の6割引きでの在庫買い取りを引き続き打診する。【斉藤希史子記者】

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長引く「出版不況」(3)(毎日新聞=手塚さや香、鈴木英生、斉藤希史子記者の取材)

 今、自費出版の著者の典型は、退職後の男性だ。05年に「自費出版ライブラリー」が収蔵する約2万1000点を分析したところ、執筆者の平均年齢は62・9歳で、男性が61・1%、女性は25・1%(他は団体など)。若年層で人気の「ケータイ小説」に対し、中高年は自費出版が「自己表現」の手段になっているのか。
 ◇手法は以前から問題視--写真家・藤原新也さん
 主催の賞に応募し落選した人に出版を勧める新風舎の手法を知ったのは、写真家志望の若者たちから、次々と写真集が送られてきたのがきっかけだった。これに疑問を持ち、私のブログで情報提供を呼びかけたところ、300通以上のメールが寄せられた。
 自費出版というと中高年のイメージがあるが、新風舎の著者は若い世代も少なくない。松崎社長自身も若く、現代のメディアをよく知る世代だ。
 今の若者は商業主義の中で育っているから、テレビやインターネットの情報をかぎ分ける感覚は持っている。
 だが、バーチャルでない肉声のやりとりに弱い傾向があり、巧妙な勧誘の言葉につい乗ってしまい、事後に後悔している人が多い。今後、新風舎から本を出した人が蔑視(べっし)を受けることも懸念される。
 新風舎の本の多くはこれまで小規模にしか流通しなかったのに、本の売り上げで再建するという趣旨の会社側の発言は説得力がない。
 新風舎のようなやり方は、一部ではだいぶ前から問題視されていた。大半のマスコミが、再生法申請に陥るまでほとんど報道してこなかったことも問題だ。(談)
 ◇「流通に乗らぬ」常態に戻れ--現代詩作家・荒川洋治さん
 大手出版社が手掛けない作品を、個人の立場から自由に提示するのが自費出版。「流通には乗らない」という前提を、かつての「書き手」はわきまえていたし、同人誌活動などで印刷・製本の知識も蓄えられた。
 しかし自分史ブームと共に自費出版の需要が拡大し、書き手の欲望も膨張した。日ごろ本を読まない人が著者になると、自作を過大評価しがちだし、出版事情にも疎いため社会的流通を当然と思い込んでしまう。新風舎の破綻は、こうした幻想に水を浴びせたわけだが、世の中に根強く残る「本信仰」を皮肉な形で証明したとも言える。ネットが発達し誰もが意見を発信できる時代だからこそ、本の書き手はステータスが高まるのだろう。
 今回のことで自費出版という行為までが否定されたわけではない。松崎社長の学生時代を知っているが、当時の彼が目指した「出版の大衆化」は今後も進むだろう。彼は針路を「ビジネス」へと転換したが、書き手は自費出版の常態に戻ればいい。
 私自身30年以上、詩人たちの詩集を出版もしてきて、つくづく本とは人間のような魅力があるものだと思う。どんな大家も自費出版から出発した。自費出版時代は、その人らしさが一番輝くとき。実りあるものにしたい。(談)(1月14日付、毎日新聞)

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2008年1月19日 (土)

長引く「出版不況」(2)(毎日新聞=手塚さや香、鈴木英生、斉藤希史子記者の取材)

 ◆業界のカラクリ=出版数多ければ、前払いで経営維持
 新風舎の説明会があった9日の夕、草思社の再生法申請が報じられた。この夜、都内で開かれた書店関係団体の新年会。参加者によると、集まった出版社の社長らは「大変なことになった」と驚きを口にしたという。コンスタントに話題書を出していた草思社の破綻(はたん)は、90年代後半から続く出版不況の深刻化を示す事態だからだ。
 業界全体の実売額は96年の2兆6980億円をピークに、06年の2兆2627億円まで、04年を除き毎年減少してきた。要因にインターネットや、新刊本を安く売る新古書店の普及が挙げられる。
 一方で、新刊書籍の点数は96年の約6万点から、06年は約8万点まで増えた。この間、返品率は約40%で高止まっている。
 業界には、取次会社が実績のある出版社に翌月分の代金を一部分、前払いする仕組みがあるため、返品が多くても出す本の数が多ければ、経営を維持できるのだ。
 出版不況の出口は見えない。出版ニュース社の清田義昭代表は「出版社が良い本を読者に届けるという基本を再確認し、社会全体が読書の大切さを強調するなど、根本的な方法しかない」と話す。

 ◆自費出版の書店売り=広がりは96年以降、著者は中高年男性
 もともと自費出版の本は、著者がすべて買って配るのが普通で、書店での販売は例外的だった。書店売り方式が広まったのは96年ごろ。NPO「自費出版ライブラリー」の伊藤晋理事長によると、先駆けは近代文芸社で、一般から募集した原稿を、通常の商業出版物として流通させるAタイプ▽費用は著者負担だが書店に流せるBタイプ▽書店に出さないCタイプ(元来の自費出版)の三つに分けて刊行し始めた。
 96年設立の文芸社も、近代文芸社のBタイプと似た仕組みで本を出してきた。「新風舎出版賞」の創設もこの年。00年には文芸社も賞を始めた。伊藤理事長は「これらの賞が出版点数競争を過熱させた」と指摘する。さらに文芸春秋や講談社、小学館など大手出版社でも00年前後から、自社か関連企業で自費出版本を出す動きが目立ってきた。

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2008年1月18日 (金)

長引く「出版不況」(1)(毎日新聞=手塚さや香、鈴木英生、斉藤希史子記者の取材)

 自費出版大手の新風舎(松崎義行社長、東京都港区)に続き、数々のベストセラーを出した中堅の草思社(木谷東男社長、文京区)が民事再生法の適用を申請した。背景には、10年以上にも及ぶ「出版不況」がある。ブームだった自費出版の動向を中心に、出版の現状と課題を探った。【手塚さや香、鈴木英生、斉藤希史子】(1月14日付、毎日新聞)
 ◆債権者、著者の不安= ◇1100人製作途中、公開質問状提出へ
 「新風舎には報酬を、見積もりの50~60%にまで値切られた。仕事がないよりはましと思い続けてきたが……」。取引先の編集プロダクションの社長がため息をついた。
 9日午後、都内で新風舎の債権者向け説明会が開かれた。会場のホールは印刷業者や編集プロダクション、デザイン事務所などの関係者約300人であふれた。
 会社側の説明に、「昨年12月に必ず支払うと念書を送っておきながら、再生法の(適用申請)準備をしていたのか」と怒りの声も上がった。ある印刷会社の社員は「出版不況で大手からの受注は減る一方。自費出版関係の仕事で何とかしのいでいるのに」と話す。
 新風舎と契約し、本を製作途中の著者約1100人の不安も大きい。電話やメールでの問い合わせは11日時点で数百件に上った。解約などの相談に応じているNPO「リタイアメント情報センター」は16日にも新風舎に対し、再建の見通しなどに関する公開質問状を提出する。(1月14日付、毎日新聞)

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2008年1月17日 (木)

「読書人」08年1月18日号「文芸同人誌評」白川正芳氏

《対象作品》
「『私的』なにわ橋物語」土井荘平(「文学街」新年号)、「無垢な心」葛西庸三(自家版作品集)、「大江健三郎―ユーモアという思想」井口時男、「中上健次・村上春樹論」永島貴男、「本多秋五の凄い日記」福田信夫(以上「群系」20号)、第60周年記念「六枚ごっこ」特集、「富士さんとわたし」山田稔(以上「VIKING」682・683号)、「蔵籠り」正田吉男(「詩と真実」七〇二号)、「望郷―姫路広畑俘虜収容所通訳日記」柳谷郁子(「播火」65号)、「装置としての詩的空間」溝口章(「青い花」58号)、「夢を生きて」堀江朋子(「文芸復興」18号)。(「文芸同人誌案内」掲示板・よこいさんまとめ)

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2008年1月16日 (水)

芥川賞・川上未映子さん」、直木賞・桜庭一樹さん

 第138回直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日夜、東京・築地の新喜楽で開かれ、直木賞に桜庭一樹さん(36)の「私の男」(文芸春秋刊)が決まった。
 桜庭さんは島根県生まれ、鳥取県育ち。1999年、ファミ通えんため大賞佳作に入選しデビュー。若者向けのライトノベルで活躍後、2005年から大人向け小説を描き始め、「赤朽葉家の伝説」で日本推理作家協会賞を受賞している。
 受賞作は、恵まれた結婚を控えた女性と、養父とが求め合い、もつれあう歳月をたどる異色の恋愛小説。華やかな銀座からオホーツク沿岸の冬の情景へと時間を逆行し異端の愛をあやしく濃密に描き出した。
 贈呈式は2月22日午後6時から、東京・丸の内の東京会館で。副賞100万円。(08年1月16日読売新聞)

芥川賞に川上未映子さん「乳と卵」
 第138回芥川賞(日本文学振興会主催)の選考会が16日夜、東京・築地の新喜楽で開かれ、芥川賞に川上未映子(みえこ)さん(31)の「乳と卵(らん)」(文学界12月号)が決まった。
 1976年、大阪府生まれ。高校卒業後、飲食店勤務などを経て、2002年歌手デビュー。05年から詩を雑誌「ユリイカ」や「早稲田文学」などに発表し、昨年、第1回早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞を受賞。今回2度目の候補で、栄冠を射止めた。
 受賞作は、豊胸手術をするため大阪から上京した39歳のホステスと、それに同行した小学生の娘の物語。おばの家で過ごした三日間を息の長い文体で描いた。(08年1月16日読売新聞)

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2008年1月12日 (土)

「婦人文芸」(東京)84号・作品紹介(2)

【「夜の足音―パリ、サンドニ通り二九四」麻井さほ】
現在はパリに住む由希という女性の47歳頃の話。まず、それ以前の過去のいきさつから話が始まる。身持ちが悪くヤマ師らしい男を父親もち、母親は彼女が5歳の頃に自死し、その後は父親に引き取られる。幼少期に、母親の自殺未遂を見せられてきたことが、彼女の精神に暗い翳を刻み込んだ様子である。その後、パリに住んで、24歳になった頃、絵を描くようになった由希の作品を買った女性いた。
スイスの大学で日本文化の教授をしているマダム・ブランである。彼女を通してであろうか、日系のユミコ・アナベルという47歳頃のスイス人女性と出会う。アナベルも暗い過去があるらしく、由希との同棲し、平穏さと愛情の溢れた期間をもつ。
 共に添い寝をするほどの愛情の交流があるが、性的なものを超えて、孤独を共感しあう人間の肌の触れ合いを描く。前半のもたつきも、それが後半になって伏線としていかされ、微妙で描きがたい人間の孤独を文学的味わいで見事に表現している。

【「知っている」淘山竜子】
主人公「僕」の母親は洋裁教室をしていたが、50代の若さで癌で亡くなる。母親は、生前に《僕》がどれだけ母親似であるか列挙して強調する。《僕》が父親に似ているところは何処?と聞くと、余りないようなことを言われる。しかし、成長するにつれ自分の風貌が父親に似てきていることを感じる。こうして、主人公は、自分の出生に秘密があることを感じる。
 60歳を過ぎた父親は、短歌の会に入り若い女性ナツコと関係もって晩年の人生を充実させている。ところが、なくなった母親は、手紙をたくさん書き残していて、洋裁教室の生徒であった垣田という女性に、命日になったら毎年《僕》宛に発送するように頼まれている。僕は、垣田さんを突き止め、会う。同時に、父親に連れられて家に来たナツコを見たことで、彼女に惹かれ、家を突き止め関係をもつ。主人公が、父親の血筋なのか、母親の血筋なのかわからないまま、父親がその出生の秘密を話そうとすると《僕》は、「もう知っているよ」というと、「ああそうか」といって、事情をはなさない。父親への反抗心を高める。そのため読者の自分には、主人公がどちらの子供なのか、わからずに終わる。現在の両親による通常の息子とも解釈できる。読みやすく面白く、細部の描写の巧みさで、読ませる。ただ、意図はよくわからないところがあったが、独特の文章感覚が出ていて、途中経過を読ませる点で秀でたものがある。文章をさらに柔らかくさせ、感覚的に気取りを付加強調する方向に行けば、いよいよ個性的なものが期待できそう。

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2008年1月11日 (金)

「文學界」8年2月号「同人雑誌評」担当・松本徹氏

《対象作品》「蜘蛛の部屋」谷口葉子(「カプリチオ」26号/東京都)、「緑葉這う」沢野繭、「河のほとりで」金相亨(以上「白鴉」21号、八幡市)、「見えないテレビ」安田ちかよ(「あしたば」47号/津市)、「ハイハイ学校」朝岡明美(「文芸中部」76号/東海市)、「陰男」林さぶろう、「彼女たち」津木林洋(以上「せる」76号/東大阪市)、「玄造の蛇」遠藤昭己(「海」76号/四日市市)、「突堤にて」大野光生(「飃」76号/宇部市)、「愛しい人」野田悦基、「石のある風景」澤田よし子、「タンポポ」伊藤雄一郎(以上「獣神」31号/所沢市)、「桜 さくら」ささきやすえ(「関西文學」63号/大阪市)、「友情」中田重顕、「ええんですわ」橋倉久美子(以上「文宴」108号/松阪市)、「瘤(こぶ)」本川さとみ、「祝いの日に」河村義次郎(以上「凾」59号/広島市)、「暗がりの向こうの桜」春木静哉(「こみゅにてぃ」77号/和光市)、「そんな彼女に出来たこと」吉保知佐(「AMAZON」426号/宝塚市)、「魔王が呼ぶ」鈴木重生(「小説家」126号/国分寺市)、「帰郷」佐藤良一、「蛇と注連縄」岩男英俊(以上「宇佐文学」43号/宇佐市)、「最期のかけら」松本謙一(「天気図」6号/花巻市)、「蔵籠り」正田吉男(「詩と眞實」702号/熊本市)、「奥の池のギンヤンマ」盛岡久元(「別冊関学文芸」35号/西宮市)、「落下」村野文(「文学街」242号/東京都)、「母里」黒羽英二(「文藝軌道」7号/大磯町)、「幻化」各務麗至(「戞戞」21号/観音寺市)、「リア」山口政昭(「日曜作家」10号/北九州市)、「架橋」永見篤彦(「山陰文藝」26号/亀山市)、「横浜大空襲体験記」津田崇(「小説芸術」46号/新座市)、「二十五年目の約束」なかい多麻(「らんぷ」10号/室蘭市)、「サラリーマン春秋」井森成一、「鎮魂の浜辺」鈴木今日子(「午後」17号/横浜市)。
ベスト5 「蜘蛛の部屋」谷口葉子、「緑葉這う」沢野繭、「玄造の蛇」遠藤昭己、「見えないテレビ」安田ちかよ、「陰男」林さぶろう。(「文芸同人誌案内・掲示板より。よこいさんまとめ」

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2008年1月10日 (木)

草思社が民事再生法の申請

(株)草思社(資本金3600万円、文京区関口1-13-19、代表木谷東男氏、従業員34人)は、1月9日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。同社は、1961年(昭和36年)創業、68年(昭和43年)2月に法人改組した出版社。
ベストセラーとなった『決定版 大国の興亡』(ポール・ケネディ著)、『声に出して読みたい日本語』(齋藤孝著)のほか、自動車評論家で知られる徳大寺有恒氏の『間違いだらけのクルマ選び』シリーズ、『全国鉄道事情』シリーズ(川島令三著)のなどで知られ業績を拡大、ピークとなる97年10月期には年売上高約39億円をあげていた。
 しかし近年は、大きなヒット作に恵まれず、過去のベストセラー作品を普及版として低価格でシリーズ化することなどに取り組んだが、2006年同期の年売上高は約16億2000万円にダウン。広告宣伝費の大幅な削減や本社不動産の売却(2007年10月)などの合理化を進めてきたが、業界低迷、有利子負債負担もあり、ここにきて自力再建を断念した。

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(株)新風書房(大阪)の本を回し読みする「本の渡り鳥」が20年を迎える

(株)新風書房の福山琢磨社長は、自費出版センター自分史友の会を運営している。その活動の一つとして、センターのミニ図書館「BOOKギャラリー上六」を基点に1988年に会員の間で本を全国回覧し一年間かけて読む「本の渡り鳥」を運営している。その本はこれまでに806冊、読者の感想文は11,500通に上った。

 ミニ図書館は、社屋の一階の部屋を活用して昭和62年に作った。福山社長が、自分史の普及活動のため、全国を講演して回ったことから本がたくさん送られてきて、いっぱいになってしまった。
 これでは、近郊の人しか利用してもらえないので、もっと良い方法はないものかと考えて思いついた。はじめの読者「止まり木さん」には、本を送ってこられた人に呼びかけてお願いした。当初20人から始まった会員は現在では北海道から沖縄まで約250人にまで増えている。

 現在、自費出版会社の出版本の流通が問題にされているが、その流通の実際を知る出版社の経営者が、このような回覧読みのシステムを開発していることに、大きな意味がある。福山社長は、以前から、自費出版会社の営業の手段として、自費出版すれば簡単に書店流通に乗るような話しをして、自費出版させる商法には批判的で、無批判に信用しないように警告をしてきた。「『偽』が世相漢字に選ばれたが、自費出版にもこの字が当てはまる。「賞ビジネス」や「舞い上がらせ商法」で素人をあおりたて、価値がなくても出版させる。売れないとわかって書店の棚に並べ、1カ月したら処理工場へ送って断裁処分にしてしまう。これで『完売』というのはだましの手口だ。どこも書かないのが不思議だ」(自分史づくりの情報紙「My-History」No.72号)としている。

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2008年1月 8日 (火)

元日本赤軍。重信房子さんの書評

重信房子さんは「パブリック・ジャーナリスト宣言。」をこう読んだ

「心の砦」という詞は、ドンキホーテに社会革命の精神をなぞらえたもののようだ。
CDは、未確認だが、下記のようなものらしい。

【オリーブの樹の下で】
①★来歴=作詞/重信房子・補作詞/PANTA・作曲/PANTA②★独りぼっちの子守唄=作詞/重信房子・補作詞/PANTA・作曲/PANTA③★手紙=作詞/重信房子・補作詞/PANTA・作曲/PANTA④★母への手紙=作詞/重信メイ・補作詞/PANTA・作曲/PANTA⑤★Leila's Ballade=作詞/重信房子・訳詞/重信メイ・作曲/PANTA⑥★心の砦=作詞/重信房子・補作詞/PANTA・作曲/PANTA⑦★七月のムスターファ=作詞/PANTA?作曲/PANTA⑧★ライラのバラード=作詞/重信房子・補作詞PANTA・作曲/PANTA。

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自費出版会社(株)新風舎が再生法申請

(株)新風舎(資本金2000万円、新宿区西新宿4-5-6、代表松崎義行氏、従業員200名)は、1月7日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。同社は、1980年(昭和55年)7月創業、94年(平成6年)9月に法人改組された出版業者。「表現する人の出版社」を標榜し、自費出版業者のパイオニア、大手企業として業界内外に知られていた。プロ、アマを問わず、出版したい人が出版できるように著者が制作費を一部自費負担する「出版実現プログラム」という自費出版のビジネスモデルを構築。新聞・雑誌の広告宣伝を積極的に展開するほか、「出版相談会」「出版セミナー」などの開催を通じて原稿を募集して新しい著者を発掘し、業容を拡大していた。
 出版点数も年間約3000点と業界でもトップクラスの実績を誇り、自社出版書籍を中心とした書店「熱風書房」の経営や、ネット上での販売サイトの運営も手がけ、株式の上場も視野に入れていた。
 2006年8月期にはピークとなる年売上高約52億8600万円を計上していたが、業容の拡大にともない、広告宣伝費、人件費、賃料などがかさみ、収益を圧迫。近年では、支払いに支障をきたすなど資金繰りの悪化も表面化していた。
 また、営業手法や契約を巡って顧客とのトラブルが発生し、2007年7月には、「全国の書店で販売される」などの宣伝文句に騙されて出版契約を結んだとして、顧客より損害賠償などを求める訴えを東京地裁に起こされるなど信用も低下。2008年8月期の年売上高は約46億1700万円に減少、約4800万円に最終純損失に陥っていた。
 なお、グループ会社の新風ホールディングス(有)(資本金300万円、東京都渋谷区神宮前1-11-11、同代表)も同日同地裁へ民事再生法の適用を申請した。負債は、新風舎が約20億円、新風ホールディングスが約5億円で2社合計で約25億円。
 同社によると、現在、約1100人と自費出版契約を結んで書籍を制作中だが、「制作途上の本は完成させる」としている。同社は、9日に東京都内で債権者への説明会を開く。


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2008年1月 7日 (月)

「婦人文芸」84号(東京都)作品紹介(1)

【「キャリントンの頃」北村順子】
近くの大学で「イギリス文学の世界」という映画シリーズをやっていた。その中に英仏合作の映画「キャリントン」があった。そこから語り手の「私」が、昔にその映画を見るように薦めてくれた三島という女性のことを思い出し、その女性の孤独で寂しい人生の終わり方を描く。作家ヴァージニア・ウルフなどイギリス女性文学の繊細なところを、その雰囲気を日本人である三島という女性に植え替えたような、なかなか古典的な味わいをもった作品である。手法は19世紀的であるが、それが旧い感じというより、貴重な味の残しておきたい一つの優れた手法を駆使した秀作に読める。それが現代の文学事情なのであろう。

【「『おばば』またの名は『傘奴』」中村翔】
縁あって頼んだ御手伝いさんの「おばば」の、職業に徹して献身的で、頑固な仕事ぶりと人生観を活き活きと描く。よく表現が行き届いて、勢いがあり面白くも、何か懐かしく身近な感じがする話。(つづく)

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2008年1月 6日 (日)

異文化混交文学 台湾での評価

 世田谷美術館で現在開かれている『パラオ――ふたつの人生 鬼才・中島敦と日本のゴーギャン・土方久功展』は、『山月記』などの作品で知られる中島敦(1909~42年)が最晩年の41年、植民地での国語教科書編纂(へんさん)のためパラオに渡ったことや、現地で画家の土方と交流したことを紹介している。一見純日本的な作家でも、外地とかかわりのあったことを改めて検証。日本文学の越境性の問題を感じさせる。1月27日まで。(2007年12月28日 読売新聞)

異文化混交文学 台湾での評価
 日本語の「クレオール文学」がある――。そう言われると、多くの日本人は戸惑うだろう。植民地を支配した国と現地の言語や文化が混ざって生まれるクレオール文学は普通、カリブ海地域のフランス語文学やアジア・アフリカ地域の英語文学を連想させるからだ。
 台湾出身でコロラド大学准教授のフェイ・阮(ユアン)・クリーマンさんが書いた『大日本帝国のクレオール』(慶応義塾大学出版会)は、その意味で刺激的な一冊だ。戦前の日本統治下で、台湾知識人が異国の言語である日本語を通し世界文化を受け入れ、日本語で文学を書いた姿を紹介した。
 戦後も台湾には<日本語のすでに滅びし国に住み短歌読み継げる人や幾人>といった短歌を作る人や、日本語で小説を書き続けた張文環などの作家がいた。中国語や台湾語、日本語、英語が混ざり合ったようなクレオール的状況があると主張する。
 「1990年代まで台湾の人は国民党支配の下、中国の歴史や文化を勉強させられた。だが、90年代に言論が自由になり、戦前の台湾の歴史を語ることが許され始めた。日本植民地期も台湾の過去の歴史の一部として無視できず、日本語文学作品に興味を持った」
 植民地期の盲目的なノスタルジーはないと断った上でクリーマンさんは語る。
 文芸評論家の川村湊さんは台湾以外に韓国もこの数年、かつてタブー視された、戦前に日本語で書かれた文学を扱う研究者が出てきたと話す。背景に〈1〉『<外地>の日本語文学選』(新宿書房、96年)をはじめ日韓でのテキストの整備〈2〉欧米のポストコロニアル(脱植民地主義)批評の影響――を挙げる。
 韓国出身の桜美林大准教授で『コロニアリズムの超克』(草風館)を出版した鄭百秀さんは、「日本語で書かれた文学作品を支配への『抵抗』『協力』の単なる二項対立でない、とらえ直しをする必要があるのではないか」と話す。
 一方、一橋大教授のイ・ヨンスクさんは「戦前朝鮮の“親日文学”は、在日朝鮮人が書いた真に植民地主義を乗り越えようとした作品と異なる。安易な評価は誤解を招く」と慎重だ。

 異文化混交的なクレオールが存在するのか、植民地支配の単なる負の遺産なのか――。戦前に台湾や韓国で書かれた日本語文学を、どう評価するのか。歴史認識も微妙に絡み、議論がまだ続きそうだ。(待田晋哉)

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同人誌「視点」(東京・多摩市)第68号作品紹介

【「笑い転げたあの時」臼井明子】
小野家の4人姉妹であったが、そのうちの一人は73歳で病死したため、3姉妹でT温泉に行く。高齢になったため、姉妹で旅行をするのは、これが最後であろうという予感の中で、温泉場を楽しむ話。自己表現的な意識の強い作風ながら、人生を感じさせる味が滲んでいる。

【「北へ渡った女」筑紫亮】
ロンドンのアルカイダのテロ事件が出没する中で、女スパイらしき女性が登場する。一人が日本人で、そのほかはジュージ、ジュリアーノ、ティモシティ、リチャード、ジーナ、レジーナという外国人が入り乱れて活動する物語。読切り連載みたいで、ちょっと身に入らない読後感であった。外国人をそれらしく描くのは、難しいところありそうだ。

【「コマチ(第3回)」浜田雄治】
現代人の医療関係の仕事をしていた若い女性が、原始時代の社会に飛び込んで、原始的生活をするSF小説の形式だが、現代と古代を比較して生活の意味を考えてみようという意図がよめないでもない物語で、まだ終わっていない。ただ、創作への意欲が出ているので、読ませるところがある。

 その他【「おんな万事塞翁が馬」矢田山聖子】、【「東京郊外(3)」石川テイ子】、【「杉本寺・石との対峙」萩照子】などがある。
発行所=多摩市永山5-4-9、視点社。編集発行人=大類秀志。

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2008年1月 3日 (木)

初詣は大船観音に

暮らしのノートITO<平和の祈りが光と風になって!大船観音(鎌倉市)と夢想> 大船観音の隣には、無我相山黙仙寺という禅寺がある。記憶がさだかでないが、昔、そこあたりに修行のための洞窟があり、その最奥には上野不忍池の生池院弁天堂の分祀がると聞いたような気がする。実は見学のために入った記憶もある。
 禅の修行者は、「般若心経」よりも、それより古い「金剛般若波羅密経」を重視したようだ。これを「金剛経」としてる。般若心経とどこが違うかというと、それよ以前のものであるため「空」という言葉がなく、空の説明をていねいにしているところであろう。 よく引き合いに出される経文は、
 
 「色に住して心を生ずべからず 声香味触法に住して心を生ずべからず 応に住する所なくして而も其の心を生ずべし」である。

 物は仮のすがたであるから、それにとらわれてはならない、というようなことであろう。

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2008年1月 1日 (火)

新春発句(会員)


海までの菜の花畑初燕     野田吉一

冬銀河月ゆるゆると渡りおり  中村治幸

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「定年後」(岩波新書)の加藤仁さん

定年後、自由な時間は二十年間で約八万時間に上るという。数多くの定年退職者を取材してきたノンフィクション作家の加藤仁さん(60)も団塊世代の一人だ。今後、八万時間とどう付き合えばいいか。その心構えや可能性を聞いた。 (広川一人)

 近著「定年後」(岩波新書)が売れているが、「団塊」をあえて本のタイトルから避けたという。「団塊と付けた途端、一番読んでほしい団塊世代は逃げちゃうんです」

 ほかに「全共闘世代」「ビートルズ世代」などの呼ばれ方も「一面的」と話す。一九四七年生まれの大学進学率は20%弱で、学生運動に加わったのは、さらにその一部。ビートルズ人気が爆発した高校三年にレコードを持っていたのはクラスで数人。ニューファミリーも、既に始まっていた核家族化の流れに乗ったにすぎない。「こうした十把ひとからげの扱いに反発するのが、われわれ世代の特徴でもある」

 加藤さんが定年退職者を追い始めて二十七年がたつ。会ったのは三千人を超える。前の世代との一番の違いは、「戦争体験の有無」。十年に一度経験した明治生まれは、定年後の楽しみのために冒険し、退職金をつぎ込んでしまう面白い人がいた。それに比べ、団塊世代は生死のリスクを味わっていないためか「保守的」にすら見える。

 定年後の生活を聞くと、円グラフに一日の予定表をきれいにつくろうとする。自由な時間なのに、会社員時代と同じくルーティンワークの発想から抜け出せないという。

 定年後の八万時間は、一日に使える十一時間の八十歳までの累計だ。これは四十年間の法定労働時間に相当する。

 加藤さんは「ダイナミックに使おう」と呼びかけ、第二の人生を謳歌(おうか)してきた人を紹介する。

 六十歳まで助産師をした四国の女性は、「老後は自分のために」と海外旅行を始めた。飛行機代が割安な韓国便を利用するなど、お金をかけずに旅し、八十三歳までに延べ百十七カ国を歩いた。

 年老いて健康問題に直面するならと一念発起し、一花咲かせた人もいる。鍼灸(しんきゅう)の専門学校で東洋医学を学んだ男性は、北京に留学し、帰国して自分の鍼灸院を開いた。

 元製造業の管理職は、高血圧の予防に効くというツルムラサキを研究し、日本の第一人者になった。妻もツルムラサキ料理を考案するなど、夫に協力。畑仕事で体も使い、健康に恵まれた。

    ◇

 こうした人々の原動力は「一点突破」。徹底的なこだわりが生きがいにつながり、「豊かな途」が開けたという。

 大切なのは、自分の七十代、八十代をイメージすること。「会社員時代なら上司が目標でもいいが、退職後は親や知人、先生など身近にいて、その生き方に共感できる人を手本にすればいい」

 七百万人もいる団塊世代の多くは、パソコンやインターネットの操作を苦にしない。「この指止まれ」と発信すれば、「仮に一万人に一人が関心を持っても、七百人が集まってしまう。新たな人間関係を構築しやすい。どんどんチャレンジしていこう」。加藤さんは同輩たちにそうエールを送った。(東京新聞2007年6月13日付)

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