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2007年12月 8日 (土)

詩人・秋山清をしのぶ「第19回コスモス忌」が開催される


8日(土)にいわゆる詩人アナーキスト秋山清の「コスモス忌」の集いが東京・八丁堀のマツダ八重洲通ビルで開催された。その同時代及び後輩など関係者と詩人たち約100人近い人々が参集した。ぱる出版「秋山清著作集」の全集刊行がなされ、今年「現代詩手帳」10月号では、「秋山清再検討―抵抗とはなにか」の特集が組まれている。
司会は詩誌「騒」の編集者・暮尾淳氏。詩人・西杉夫氏が「秋山清とプロレタリア詩」というテーマで、講話をされた。秋山清が仲間たちと弾圧を受けるなかで書いた詩作品には,
一種の緊張感があって優れていると感じることや、プロレタリアの抵抗詩を書いた時期の短い事、戦後のなかで写実的な作風で優れているものを書いたが、やはり戦前戦中に書いた作品が一番すぐれているのではないか、というような内容だった。
自由を得て解放された時代に入ると、作風が変わり、方向性が散漫になるのは、なにも秋山清だけの傾向ではなく、文学そのものもつ社会的文化的性格にもいえることで、その点で詩人・秋山清は文学に忠実であったことで、その宿命に殉じたのではないだろうか。いろいろ考えさせるものがあった。

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