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2007年11月18日 (日)

同人誌「文芸中部」76号(東海市)作品紹介(3)

【「恵太のいる町」藤澤美子】
捨てられた子犬が、放浪し子供達は、拾って飼い犬にしようとするが、それぞれ家庭の事情があって、決めるには時間がかかる。その間に迷い犬なってしまい交通事故に会い大怪我を追う。子犬の運命が、そのまま小さな命の大事さを感情移入して伝わってくる。独特の語り口に味わいがある。不思議な作風の作品。

【「琴霊」蒲生一三】
吉備真備の81歳の晩年の死に至るまでの回想記。

【「インド旅行メモ」川口務】
インドに行くと、カルチャーショックをうけるそうであるが、文化、生活のどこにそのようなものが潜んでいるのか、興味深く読んだ。わかるような部分がある。

【「あるカメラマン」井上武彦】
新聞記者だった主人公が。同僚のカメラマンがいまだに元気で活動していることを知り、そのカメラマンの真摯な仕事への姿勢を語る。生き生きとした人柄がよく描かれている。驚いたのは、当時、赤福の浜田益種社長にあって記事にしており、その時に、赤福の味は伝統的なものと変わっていないのか?という質問をし、社長が言葉につまる場面がある。
 今読むと、意味深だが、消費者意識のジャーナリズムの時代の変化を感じる。もっとも、消費者の意識が変わったのではなく、メディアの姿勢が変わったのだと思うが。

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